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Channel: 渋谷レコード店日記-アナログレコードコレクションのススメ
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増える一方のレコード

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つい先日、お店のエサ箱を2枠増やしました。
nextのエサ箱は、三段になっていて一番上段がエサ箱スタイルの収納方式で中段、下段がLEX BOXの様にレコードジャケットの背表紙を並べる収納方式になっています。
ちなみに、2枠増やすと上中下段の棚におよそ600枚位のレコードが収納可能です。
コレでこの場所に引っ越しした際のエサ箱の数から数えると6枠増えたコトになります。
以前の狭い店舗から数年前に今の場所に越してきた時には、今よりエサ箱も少なくって棚の中もスカスカだったんですけどね。
それが、3年あまりで店頭に出ているレコードが3000枚以上増えたコトになるわけです。
別に「よ~し!在庫のレコードの数を増やすぞ!」って気持ちでも増やしたワケではないんですけどね。
自然発生的に在庫のレコードが増加してきたって感じです。

だけど、よく考えてみると個人のコレクションにしてもお店の在庫もレコードって増える方向しかないんですよね~。
というか、もうレコードに興味がなくなって処分しているって段階の人は別にして、個人のコレクションでレコードが少なくなってきたっていうのは、あり得ないですしね~。
一方、レコード屋の在庫している店頭のレコードが激減しているっていうのは、「もしかしてこのお店、ヤバイのか・・・?」ってイメージも想像出来そうですし・・・。
お客さん的な見方だとエサ箱の中がスカスカの在庫しかないレコード屋よりある程度ガッツリとレコードの在庫が多いレコード屋の方が「ナニかイイレコードあるかも・・・?」って期待値が高く感じる様な気がするんじゃないかな~なんて思うんですけどね。
海外に買い付けに行った時なんかに、一応表構えはレコード屋っぽい雰囲気をだしているんだけど、エサ箱の数に対してスカスカの状態でしか在庫のレコードが入ってない店とかを見ると、「この店、やる気あるのかな~」とか「ハズレの店に来たかも・・・」って印象で見ちゃいますからね。
そういった意味では、やっぱりエサ箱の数に対して「オ~いっぱいレコードあるな~w」位の枚数の在庫がはいってないとダメな様な気がするんですけどね。
だけど、エサ箱にキツキツにレコードが詰め込まれているってっていうのも問題なんですよね~。
というか、まさにウチの店がそんな状態だったんですよ。
1枚のレコードを引き抜いたら、2~3枚一緒に上に上がってくるみたいなね~。
コレはマジで煩わしいですよねって自分のお店がコレでは困るんですケド・・・。
オイラ的にはレコード屋のエサ箱に対して8割くらいの割合でレコードが入っているのが一番見やすいんですけど、なかなかそういったイイ具合に枚数の調整が出来ない事情もあるんですよ。

店頭にレコードを出せる面積っていうのは、固定で決まっています。
その面積に対して許容量100%になったらもうレコードを店頭に並べることは出来ません。
だけど、連日、仕入れたレコードや買い取りしたレコードが入荷してきます。
お店としては、そういった新たに入荷したレコードを早く店頭に並べたいワケです。
しかし、エサ箱はもうパッツンパッツンにレコードが収まっている状態です。
こうなるとエサ箱をはみ出して段ボール箱にレコードを入れてお客さんに見てもらうみたいなその場シノギな方法で対応するしかなくなってくるんですよね。
だけど、こういった一時的な対策をしたところでまた、それも飽和状態になるのは、目に見えているんですけどね。
レコードを収納できる面積自体を増やさないと対応出来ないワケです。
究極的には、コレってもっと広い場所に引っ越ししなきゃダメってコトになるんでしょうね~。
店舗の面積に対しての商品数の在庫って物販をしている場合の永遠のテーマなような気もします。
コンビニなんかでは、売れ筋の商品や定番の商品だけ残して、お客さんのニーズが少ない様な不人気な商品は、次々と見切りをつけて切り捨ててその空いたスペースに新商品を並べるみたいな展開をしていますよね~。
POSレジで売れ筋商品の人気ランキングをだしてそういった管理をしているんでしょうね。
だけど、レコードってこういった一般商財と違ってマニアックな部分が大きいですし、なかなか古いレコードに対して売れ筋とかランキングとかって付けることが出来ませんからね。

店が狭いってこのブログで今までに何度も嘆いていますケド、とりあえずまだナンとかお店としての体裁は保てていますけどね~。
それももしかして時間の問題かもしれないな~って思っていたら相棒の買い付け人Nからナイスなアイデアがでました。
「これ以上レコードが増えるんだったら次は、お客さんが通る通路の部分は、ちょっと狭くなるけど、真ん中の2列になっているエサ箱を3列にしよう!」
っていう案が浮上しました。
コレを実践出来れば、今よりエサ箱スタイルで8枠増えるし、背表紙で並べるストックも16棚増やすことが出来ます!枚数にして約4000枚以上のレコードを並べることが可能です!
ん~コレは、まだまだ許容量ありそうですね・・・というか気持ち的に余裕が出てきたなぁ~。
だけど、レコードを並べる枚数は増えてもお客さんが居るスペースがどれくらい狭くなるのかちょっと感覚的に想像出来ないんですけどね。
コッチをたてればアッチがたたずというか、ナンというかなかなか両立は出来ないモンだわ・・・。
しかし、8枠増やしても多分、半年くらいでまた、レコードでイッパイ埋まる様な気がするような・・・w。


店頭にお越しいただいたお客さんからタマ~に「エサ箱は、どうやって作っているのか?」って訊かれるコトがあります。
next.のエサ箱は、LB1000っていう側板と棚板を組み合わせて使うシステム家具を自分達で設計して組み立てて使っています。
LEX BOXよりかは幾分割高だけど、強度的にはかなりシッカリした造りなので、重いレコードを積み上げてもビクともしません。
こういう壁面に棚をたくさん作る家具って棚を受けるトコロがピンとかで支えるタイプのモノが多いのですがLB1000は、ビスでガッチリとめるので縦方向にも横方向にも強いんですよ。
安価なLEX BOXも便利だけど地震とかもコワイですからね。
壁一面に大好きなレコードが、収まっているっていうのはレコード好きにとって理想ですからね~。






「からジャケ」が欲しい!

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お客さんから「この前、他のレコ屋でSTEVIE WONDERの12"を通販で買ったんですよ。届いたのを見たら、MOTOWNのレーベルなのに、ヘンなレーベルのジャケットに入ったのが届いたんですよ。そうゆうのってアリですかね?」って訊かれました。
nextでも、仕入れたレコードが全然違うレーベルのジャケットに入っているっていうコトがタマ~にあります。
まぁ~そういうのを見越してメジャーな各レコード会社のカンパニースリーブ(レコード会社のロゴマーク等が印刷されたジャケット)は、予備としてストックして置いています。
で、本来レコードが入っているべきジャケットじゃない状態で届いたレコードは、別に保管してあるカンパニースリーブのストックからレコードとジャケットのレーベルがちゃんとマッチングするようにセットして店頭に出しています。
仕入れたレコードのほとんどがチャンとレコードとジャケットがキチンと合った状態なんですけどね。
やっぱりタマにマッチしていない状態だったりするワケですよ。
お客さんによっては、盤の方が問題なければ、そういうジャケと盤との組み合わせがヘンなカンジでも全然気にしない人もいるかもしれませんケドね。
もう、マイナーなレーベルでどうしようもない場合は、仕方ないケド出来るだけ盤とジャケットは合わしてお店に並べようと意識しています。
ウチの店ではそういった中身のレコードが入っていないジャケットのコトを「からジャケ」って呼んでいます。
こういうイザという時に必要の為にストックしている「からジャケ」が店内に数百枚程あります。
だけど、先に書いたお客さんが買ったレコードの様にジャケと中身のレコードが全然マッチしていない状態でも店頭に並べて売っちゃうっていうのは、やっぱりお店のスタンスなのかもしれませんね~。
残念なんだけど、12インチシングルってアルバムをメインに扱っているレコード店からするとオマケ的な存在っぽいトコロありますからね~。
(その分、そういったお店で見つけると値段がちょっと安かったっていうメリットもありますけどね。)

レコードがヘンなジャケに入っている場合ってやっぱりダンクラが多いんですよね。
もう、25年とか30年前のレコードですからね。ジャケだけドコカに無くしてしまってテキトーな余っているジャケに入れられてしまうってパターンです。
海外に買い付けに行った時なんかは、中身のレコードとジャケが違う場合は、欲しいジャケの別のレコードを見つけてジャケだけ入れ替えて差し替えるってコトもよくやっています。
だけど、こういう「ジャケが中身と違う」っていうのも12インチシングルならではみたいなカンジですよね~。
アルバムとかってホボ確実にアーティストの写真とかがプリントされたピクチャージャケットに入ってますから、あんまり入れ間違えるコトないのかも知れませんが。
12インチシングルって、80年代の後半のリリースになれば比較的ピクチャージャケット率も高くなってくるんですが、それまではほとんどがレーベルの部分に穴があいったいわゆる「穴あきジャケ」ばっかりですからね~。
よくある「黒い穴あきジャケ」や「白い穴あきジャケ」ならカンタンにセットできるのですが、カンパニースリーブはレーベルによっては、なかなかないモノもあったりと結構苦労したりします。
しかも、カンパニースリーブも年代によって何種類もデザインが違うモノもあったりして、折角「お~コレだ!」みたいなカンジで見つけたカンパニースリーブもジャケの中にレコードを入れると「ナンか違うな・・・」みたいな違和感があったりしたり・・・w

カンパニースリーブもただのレーベルのロゴが入ったそのままなら他にも流用できるのですが、アーティスト名とかのステッカーが貼ってあると一転して流用不可になるのも困りモノです。
最近、よく仕入れに利用しているディーラーがいるのですが、結構いい内容のタイトルを送ってくれるのはありがたいのですが、ことごとくジャケと盤がマッチしていないんですよ。
しかも、コッチは、80年代のダンクラのレコードを発注しているのにジャケは、なぜか2000年代のBAD BOYとかUNIVERSALとかのジャケで送られてきます。
オマケにジャケにはP. DIDDYとかNELLYとかのクレジットが印刷がされたステッカー付きという、もう完全に流用不可能なゴミ箱直行ジャケットなんですよね~。
BAD BOYとかも90年代にリリースされたPROMO盤とかは、ステッカーとかついていない状態のものも多いので一時期は、シール剥がしのスプレーで、これらのステッカーを剥がして流用できるかも?って試したことがあったのですが、ガッチガッチにひっついて全然剥がれないので、もうやるだけムダだと判断しました。
このディーラーが、ヘンなジャケットで多くのレコードを送ってくるおかげでお店にストックしていた主要なカンパニースリーブが枯渇状態になっています。
特に、WEST ENDやSAL SOULとか全然ないんですよ・・・orz
WEST ENDとかSAL SOULとかならマジで、お金を払ってでもイイから買いたい位ですw

黒や白の穴あきジャケットってレコードを買った時に入れるビニール袋やインナースリーブ(レコードを入れる内袋)なんかを売っている販促物のお店で市販されているのですが、コレ等を嘗て使うっていうのも方法のひとつなのですが、30年前のレコードがピカピカの真新しい穴あきジャケットの中に入っているっていうのもナンか違和感があるんですよね~。
ジーンズの様にユーズド加工みたいな処理が施されて欲しいトコロです。ちょっと、色褪せていたり日焼けしていたりクタびれた感があったほうが古いレコードを入れた時にピッタリとハマった感じがしますからね~。
レコードの買い取りで店に持ち込まれたレコードで、中身のレコードよりジャケが欲しくて査定額をつける場合も時としてあるくらいです。
カンパニースリーブは、ウチの様な中古レコード屋にとってはかなり貴重ですからね~。
それに、黒や白の穴あきジャケットも使用頻度や汎用性が高いのでたくさんあっても全然困らないワケです。しかもそれらは、即利用可能なユーズド加工済み・・・w
だけど、実際に持ち込まれるのは、2000年代にリリースされた、もうどうしようもない位使えないステッカー付きのカンパニースリーブばっかりなので、なかなか思う様にはイカないです・・・。



個人的には、単にレコード会社のロゴマークが印刷されているダケのカンパニースリーブよりもジャケットとレーベルが意味のある繋がったデザインがされているモノがアイデアがあるな~ってカンジでスキです。

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80年代なファッションのお姉さんがレコードを持っている構図w
(しかもクリアヴァイナル・・・)

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シャンペンのコルクを抜いたらレーベルが見えましたよ~w

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セクシーなお姉さんが、2人でレーベルを持っちゃいました。

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レコードが太陽のごとく輝いてしかもその下の大地で踊りまくり!

ま~他にもこの手のデザインはイロイロありますね~。
笑っちゃうようなデザインも多いですけど、フツ~にタダのロゴマークが入っているよりこういったナンか仕込んでるカンジがしてイイな~って思うんですよ。
こんなコト、思う人も多くはナイと思いますが・・・w

知人のレコード店の閉店で想うコト

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1995年から大阪で営業をしていた知人がオーナーを務めるレコード店がこの3月で閉店することになりました。
レコード店の閉店 = 時代の趨勢 みたいなカンジで閉店するんでしょう~って思われるかも知れませんが、知人の場合は、実家の家業を継ぐためというコトなのでちょっと、事情が違いますけどね。
だけど、1995~2013年まで18年間も長きにわたって営業していた同業でもある中古レコード店を閉店するってどんな気持ちなんだろう・・・。
ウチのnextも知人のお店とほぼ全く同じ営業形態の中古レコード店ですからね。

オイラ自身も知人のお店の閉店に関しては、他のお店の閉店とは全然違う想いもあったりします。
実は、ココのお店のオーナーさんとオイラが出会っていなければ、next. recordsも存在しなかったかも知れないくらい深いイミがあったりします。
ナンていうか、今思い返してみれば、「なるようにしてなった」みたいなフカ~イ因縁みたいなモノが、オイラとお店のオーナーさんとの出会いだったのかもしれないな~なんて思います。
そのオーナーさんとの出会いのキッカケは、オイラの幼なじみが当時、付き合っていた彼女の兄貴だったという関係でした。
オイラ→オイラの幼なじみ→その彼女→その兄貴 
直接的ではナイけれど間に二人の人間が入らなければ出会えなかったという関係でした。
オイラがレコードが好きで、レコード屋ばっかり行きまくっていたのを見て幼なじみの彼女が「ウチのお兄ちゃんもレコードをいっぱい持ってるよ!一度あってみたら?」ってカンジで紹介してもらったんですよね。
はじめて訪れたオーナーさんの自宅に行った時に、超大量のレコードがBPM順にビシ~ッと並べられていて「スゲ~な・・・」って圧倒されたのを記憶しています。
しかもオイラが「欲しい!」って探しているレコードを全部持っていたんですよね。
で、ドコでそんなレコードを買ったのかを訊くと「アメリカに行って買ってくるんだよ」って。
オイラには、欲しいレコードをアメリカにまで行って買いに行くという感覚は、その当時全くなかったんですよね~。
だけどそのオーナーさんは、お盆休みや年末年始のまとまった休みがある時に「海外旅行」と称する「欲しいレコードを買いに行く旅」というコトを既に実践していました。
当時は、二人ともただ単に「レコード好き」というワケで全然レコード屋を営むなんてイメージはまだなかったんですけどね。
で、その時に「今度、一緒にアメリカへレコード買いに行こうか!」って言ってもらえたのがオイラの初めてのレコードを買いに行く旅になったのでした。
初めてのレコード購入のアメリカ旅行では、レコード店の探し方はもちろんのこと、レンタカーの借り方やアメリカでのクルマの運転仕方、はたまたモーテルの利用の仕方、買ったレコードを日本へ送る方法に至るまでレコード買い付けの基本になるコトを教えてももらいました。

数年後、幼なじみの彼女の兄貴だった人は、勤めていた会社を辞めてレコード店を友人と始めると言うコトをききました。
そこで紹介された友人っていうのが、今のオイラの相棒となる「買い付け人N」となるワケです。
ん~ナンていうか、このオーナーさんと知り合ってその時のオイラの人生が変化していったみたいなトコロがものスゴくあるような気がするんですよね~。
人生においてのキーパーソンみたいなカンジです。
そのオーナーさんのお店では、オイラも通信販売を担当させて貰ったりと中古レコード店の運営に関してもイロイロと学ぶ トコロがありました。
ん~ホント、next. recordsのベースになっているトコロは、そういった経験からきているのは、間違いないですね。

実は、このオーナーさんのレコード屋を出自とするレコード屋が今ではnext.を含めて4店補あるんですよね。
そういった意味では、イロイロとやっぱり影響を及ぼしたレコード屋だったのかも知れませんね~。
だけど事情が事情とはいえ、ルーツとなるレコード店が閉店してしまうっていうのは、ホント複雑な気持ちです・・・。


最後に「宮本さん、お疲れ様でした!家業のお仕事がんばってください。」



渋谷の中古レコード屋がつれづれなコトを想ってみた。

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「レコード全体のハナシから曲1枚のハナシまで・・・」
相方の買い付け人Nとよくお店のコトでイロイロなハナシをします。
とりあえず仕入れのこととか、販売のこととかなどをどうやったら今より良い方向に持っていくことができるんだろうね~なんてショップ全体に関わるコトをハナシをしているのですが、話し込んでいる内に細かな内容に絞り込まれてきて「あ~一体どうしたらいいんだろうね・・・」みたいなコトになりがちです。

例えば、仕入れのコトなんかを相談しあっていると、「どのジャンルが調子いいな~」とか「ダンクラを多めに仕入れよう」なんてコトから話し合いが始まるんだけど、それが進んでくると「(あるタイトルのレコードを指して)コレとかどう?」って具合にひとつひとつのタイトルに対して「あ~だこ~だ」と言い合うようになっちゃうんですよ。

だけど、こんな具合にひとつのタイトルを指名して仕入れがド~とか売れ筋がア~とか言ってると、在庫しているレコードや過去に販売したコトのあるタイトル全てに対して事細かに「このタイトルはどうしよう、あのタイトルはこうしよう」みたいなハナシをしなくてはイケないんですよ。

next.みたいな小さな中古レコード屋でも店頭に出ているレコードの種類がダブりなしで今だと5000タイトル位あるのですが、それら全てがそれぞれ違う曲でしかもお客さんのニーズや評価、売れ筋かどうかっていうコトも事情が違うワケです。
中古レコード全般の仕入れのハナシをしていても、メチャ欲しいタイトルとそれ程でもないタイトルや、もう在庫過多でダブりまくりのタイトルなど状況もその曲それぞれの置かれている状況が全く異なるワケです。
なので、困ったコトになかなか仕入れのハナシをしていてもまとまらないんですよね。
中古レコードの仕入れのことをマクロで話し合っても、結局タイトルごとのハナシ(ミクロ)になってしまうっていうカンジです。

しかし、現実的に何千枚もあるレコードの曲のコトを事細かにひとつひとつハナシなんて出来ないですよ。
だけど、曲ごとに置かれている状況はそれこそ千差万別みたいな状態ですからね。
オイラ的には、相談しあった議題に対しては出来るだけその場で決定して、それがお店にとってイイコトであれば出来るだけ実行していこうって常日頃から思っているんですが、こういう超ミクロなハナシになると「じゃあ~結論としてどうすればイイの?」みたいになるんですよね。
結局、この手のハナシになると「曲ごとに状況が違うので対処出来ナイなぁ・・・」みたいになっちゃうんですよ。

新譜のレコード屋さんみたいに毎週数十タイトル位の決まった曲への対応ならそれぞれにミクロな対応も出来ると思うんですけどね~。
いかんせんちょっとタイトルが多すぎです・・・。
それに中古レコードの場合は、コッチが仕入れる気満々でも、見つけられなかったらそれまでですしね。
「木を見て森を見ず」じゃなくてウチの場合は、「森は見えても木は見えない」って状況です・・・orz
たぶん、在庫状況と売れ方状況をナン等かのカタチで数値とかパターン化とか分類してやれば、1枚1枚の仕入れしなきゃいけないレコードの優先度が出来るような気がするんですけどね~。
1枚1枚の状況を鑑みてレコ屋のスタッフが考えるよりも日々の商品管理で、「コレは即、仕入れなきゃいけません!」「このタイトルは、在庫が余っていますのでプライスを見直しましょう!」みたいなコトをデータベースのソフトが教えてくれたら超楽なんですけどね。
オイラのアタマじゃそんなシステム作れましぇ~ん・・・orz




「レコード屋閉店のハナシに興味あるようです」
前回のエントリーで「知人のレコード店が閉店」するコトを書いたのですが、複数のお客さんからそのコトについてもっとツッコんだ質問をされたりしました。
ブログのアクセス数もいつもより結構多かったので、興味のある内容としてヤッパ多くの人に読まれたのかも知れません。

だけど、ツッコんだ質問をされても正直に本人から訊いた内容は、本当に「実家の家業を継ぐ」というコトだけなんですケドね・・・。
しかし実際は、毎月順調に相当額の売り上げがあって、仕入れもバッチリ出来てこの先に全く不安定な要素がなければ大好きなレコード店を閉店しようってコトにはならないと思いますけどね。
まぁ~当たり前だけどやっぱり葛藤はあったとは思いますよ。
オイラ自信も本人から「レコード屋を辞める」とはじめて聞かされた時、結構動揺しましたからね。
たま~に会ってハナシする機会に近況を報告しあっている時なんかには、「お店はよく売れている」「仕入れは調子イイよ!」と絶好調なコトをオーナーさんはいつも言っていましたからね。
ドッチかというとオイラの方が、「なかなかレコード売るの難しい・・・」とか「仕入れでイイレコードが集まらないなぁ~」なんてネガティブなコトを言ってるくらいでしたからね。

閉店したレコード店のオーナーさんに関しては、レコードの知識はハンパないくらい持ってるし、買い付けに行っても結構高いクォリティの内容でレコードを仕入れるコトも出来てレコードを探し当てる嗅覚もズバぬけて持ってるというオイラからすると羨ましいくらいのスキルの持ち合わしている人なんですよ。
今から数年前まであればそういうスキルは、ショップの運営において絶大な威力を発揮出来ていたと思うんだけど、今は仕入れたレコードをデータベース化する作業や、サイトの運営に関わる技術的なコトなどの一見、「中古レコード屋とナンの関係があるの?」と思われるコトまで必要になってるのも事実ですからね。

小さなショップで1人オーナーのお店ではそういった全方位的な作業と技術と能力をフル稼働させてやってイカなきゃならないワケです。だけど、なかなかそういうのって難しいですよ。
例えば、買い付けから帰国してそのまま、お店に行って時差ボケでヘロヘロになりながら試聴データの録音やデジカメでのジャケット撮影&レタッチ、データベースソフトへの入力、通販の出荷作業に店頭でのお客さんの対応なんてのをやってイカなきゃならないって結構過酷なんですよね。
しかも中古レコード店のオーナーなんてドッチかというと社会からドロップアウトしたタイプの人間がやっているワケですからね。
どちらかという出来るだけ「ラク」したいから中古レコード屋を営んでいるタイプの人が多いワケです。
(結果としては、皮肉にも会社員をやっているよりも相当過酷な環境になっちゃってますけどね・・・)
next.の場合は、そういったショップ&サイト運営をスタッフ3人で分担しているから出来ているだけで、コレが1人でも減ると今と同じボリュームでの販売は難しいって想像出来ますし。

人間1人が1日に出来る仕事量なんてたかが知れていますしね。だからといってスタッフを増やせばその分、人件費が増えて利益が減っちゃうし。
スタッフが増えて人件費がアップした以上に売り上げもアップ出来れば、上手くいくのは解ってるんだけど、その確証なんて全くないですしね。
中古レコード屋をやっていくコトに関してこの先の不安な要素なんか考えたらキリないですけどね・・・w


お客さんから見ると「好きなレコードに囲まれてイイですね~」って言われるんだけど、お客さんからは見えないトコロでは結構、悩んだり葛藤したりイロイロあるんですよw
(サスガにお店を辞めようとまでは思わないですけどね)
まぁ~このブログを読めばオイラの「悩み性」な正確は充分解るとは思いますけどね。
今は、新しくnext.のサイトをリニューアルするコトに関して超悩み中ですし・・・。


輸入業者の嘆き・・・orz

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ストリート系海外ブランドの洋服を並行輸入してネット販売している知人がいます。
久しぶりにハナシをしたら「円安がマジでキツイよ~」と嘆いていました。
そりゃ~オイラも見た目は、中古レコード店という一見、「輸入」なんてモノとは縁遠い商売の様に見えるのですが、実は輸入業者という側面もあるワケで知人と同じ悩みを抱えていたりします。
で知人曰く、「ナニかイイ対策がないかな?」って・・・
「コッチが訊きたいくらいだよ!」という気持ちなのですが。

このブログでも「円高だ~ワ~イ!」とか「円安だよ・・・ショボ~ン(-_-)」と一喜一憂していたのですが、$1が80円とかという円高だった時期が超長かったので円高のメリットなんてまったく感じなくなるくらいマヒした状態でずっといたせいか、ここ最近のアベノミクスによる影響で一気に円安になったのは、正直マジ、キツイです。
昨日、海外のディーラーへ送金したレートは、$1=103円でしたからね。
円から$への換金だとすでに$1は、100円オーバーしちゃってます。
2ヶ月前にも似たようなエントリー「中古レコード屋と景気と経済」を書いたのですが、あの時より更に円安進んでいますしね~。

知人の平行輸入品の服屋さんもオイラと同様に円安のコトについてかなり悩んでいましたね。
仕入れの額を抑えて商品を仕入れないというワケにはいかないので、その他の経費を出来るだけ節約してなんとか乗りきれないかな~?と言うワケです。
海外の業者への支払いは、知人もオイラもPaypalという送金サービスをよく利用するのですが、最近は、本来代金の受け取りをする側が負担するはずの代金受け取り手数料(約5%)を買い手側で負担してくれという業者が多いって知人は困っていました。
衣料の場合、オーダーの数も多いし単価も高いので1回の支払額が数十万円にもなるからPaypalの手数料の負担も数万円になるとのコト。
コレが、月に数回あると支払手数料だけでもン十万にもなるようです。
さすがにコレは、悩みの種になりますよ。
で、知人は最近は、郵便局が取り扱っている為替送金を利用しているそうです。
コッチは、手数料が、2500円とPaypalの送金額に応じてのマージンに比べると定額でかなり安いのですが、相手が受け取るまでに約1週間くらいの日数を要するというデメリットもあるんですよね。
で、1週間後に代金を受け取って数日後に出荷、それから10~14日前後で日本に到着という商品が手元に届くまで結構な日数がかかりますからね。
アパレルという流行の浮き沈みの激しい業界で、1週間というタイムロスは結構、イタイのでは?なんて思うんですけどね。

オイラの海外ディーラーへの送金額は、知人に比べると少額なのでそれ程、手数料で悩むコトないのですが、最近気になっているのは、アメリカからの郵送料の値上げなんですよ。
もう~この郵送料の値上げ幅が、ハンパなく上がったのはかなりイタイです・・・orz
2~3枚のレコードの郵送料であれば数$のUPで収まるのですが、5枚を超えたあたりから昨年末の値上げ前の価格と比べると2.5倍くらいの郵送料を取られちゃうんですよ。

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(5枚のレコードを送るだけでこの値段・・・キツイよ・・・マジで。)

しかも日本では、考えられないですけど、その郵送料の上に、梱包手数料なんて意味不明な手数料を徴収される場合もあったりします。
「ナンで、そんな手数料がいるの?」と訊くと、「郵便局まで行くクルマのガソリン代だ」とか、「僕が、君のレコードを破損しないようにキチンとパッキングするための手間賃だよ」なんて返事が返ってきます。
商習慣も日本と海外とでは全く違いますからね、致し方なく受け入れていますけどね。

円安の影響でナンか食料品のメーカーとかいち早く「値上げするよ!」って堂々と表明しちゃってますケドね。
メーカーが値上げしても、スーパーなんかの小売店側がなんとか努力して値上げ分をドコかで吸収しちゃう図式が見えるんですけどね。
円安になって、株価が上がってもイマイチ、景気が良くなったなんて印象はナイんですけね~。
ウチの店だけに限ったら、売り上げはいつもと同じでも円安による仕入額のUPとかで去年よりキビしくなっているようなカンジですからね。
今でこそ、「円安でキツイ!」って嘆いていても「円高の時に儲かったダロ!」と思われるかも知れませんが、円高だったからナンとか乗り切れたっぽいトコロも正直ありましたからね。
ま~対策できるコトとしては、海外の買い付けをホドホドにして、買い取りを増やすとかになるのかな~?
だけど、買い取りもなかなかコッチが欲しいイイレコードっていうのは、入ってこないしね~。
しかし今後、株価が上がって、企業の業績が良くなって、お給料がUPして、みんな買い物をしてくれるかも?っていう今の苦しみを乗り越えた先に明るい未来が待っている見たいな希望持つのが日本人は好きだよな~なんて思うんですよね~w


いつもnext.へ向かう時にManhattan Clothes & Shoesのヨコを通るのですが、何やら店内の様子がいつもとちょっと違って見えたので、Manhattan RecordsのWEBサイトを見たのですが、閉店するようですね。
しかも、大阪のアメリカ村にあるManhattan Records Westも5月には、閉店するって書いていました。
オイラも地元に住んでいるときは、Manhattan Records Westをよく利用していたのですけどね。
しかも、知人が店長を務めていたりしたので思い入れもひとしおです。
渋谷 宇田川町に多いときにはナン店舗もお店を構えていたManhattan Recordsもひとつだけになっちゃいますね。
今では、アナログレコードもちょっとだけしか置いてないのでお店に行くコトは、ほとんどなくなりましたケド。

レコード屋があった場所の現在・・・。

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お店に来た外人さんに
「CISCOは、ドコにあるの?」
って訊かれることがタマにあります。
そういうときは、いつもそのままの通り
「CISCOは、クローズしたよ」
と言うのですが、だいたいCISCOが渋谷のお店を閉店したのって2007年ですからね。
今は、2013年なのでもう6年前のハナシです・・・。
一体、いつの情報を持って渋谷に来ているんだろう?ってちょっと思うのですが・・・。
他にも、久しぶりにご来店してくれたお客さんにも
「渋谷もレコード屋が、かなり減りましたね~」なんてハナシになると「あのお店はどうなりました?」なんて具合にフェバリットにしていたレコード屋がどうなったのかよく訊かれるコトもあります。
このブログを読んでくれている人には、現在進行形でレコードを聴き続けている人や「昔、渋谷でレコードをよく買ってたな~」みたいな人がいたり、また、地方に住んでいて渋谷に来てレコード屋巡りをしたりした人もいると思います。
で、「昔、レコード屋があった場所が今、どうなっている?」というのを今現在の様子をレポートしてみます。

渋谷のレコード屋と言えば、真っ先に挙がるのは、Manhattan Records、CISCO、DANCE MUSIC RECORDSですよ。
で、現在はこんなカンジです。

http://www.nextrecordsjapan.net/records_shop/manhattan-hiphop.jpg
Manhattan Recordsは、いまだ健在です。だけどメインフロアであった1Fには、もうアナログレコードは皆無です。
2Fに再発盤とかセール用のレコードが置いています。
全盛期には、入り口のトコロに最新入荷のジャケが並んでいたのですけどね~。

http://www.nextrecordsjapan.net/records_shop/manhattan-house.jpg
で、となりのビルには、現在、Manhattan Recordsが運営している服屋さんが入っています。
コノ服屋さんも5月に閉店が決まっているとブログに書いていました。
90年代にレコードを買いに渋谷に来ていた人は、この服屋の場所に入っていた吉野家の牛丼でお腹を満たした人も多かったでしょうね~w
このビルは、その他CISCOのレゲエ店や、Manhattan RecordsのHOUSE店なんかも入っていました。
ビル入り口の上にあるmマークの看板の跡が当時の名残ですね~。

次にCISCOのHIPHOP店。
http://www.nextrecordsjapan.net/records_shop/cisco-hiphop.jpg
現在は、CAFEになっています。このテナントもCISCOが出てからなかなか入らなかったんですよ。
やっぱり広さもあるし結構な家賃ですからね。
YouTubeでは、閉店当時のお客さんの様子がまだ見れられますね。

http://www.nextrecordsjapan.net/records_shop/cisco-house.jpg
コチラは、CISCO HOUSE店。現在は、CAFEです。こちらのCAFEのオーナーさんはレコードの造詣が深くって店内にあるCISCO HOUSE店で使われていたレコードのディスプレイラックにジャケを飾っていたりします。

http://www.nextrecordsjapan.net/records_shop/next.jpg
ちなみに現在、next.が入っている場所は、お隣のDJ機材屋のDISC JAMさんが昔テナントで入ってました。で、現在のDISC JAMさんの場所は、元CISCO HOUSE 2店でした。
next.の上の階は、ROCKなCDを販売しているMOTHERS RECORDSさんです。
たしか、その上も一時期、GARAGE系のレコードを扱っていたレコード屋が入っていました。

http://www.nextrecordsjapan.net/records_shop/cisco-techno.jpg
HOUSE店の道を挟んで建っているこのビルにはCISCOのテクノやD'N'Bを扱うショップがありました。
現在は、CAFEです。このビルは、テナントが4つ入っているのですが、全盛期は全部がレコード屋でした。
たしかこのCAFEの上の階がManhattan RecordsのJazzとか扱っているショップだったかな・・・。コチラも現在は、CAFEです。

http://www.nextrecordsjapan.net/records_shop/face.jpg
上の写真と同じビルです。もとYellow Pop跡は、現在、FACE RECORDSさんが営業中です。ウチのnext.の真向かいなので毎日見ているんですけどね。
その上の階には、Manhattan RecordsのHEADZ系のレコードを扱うHOTWAXというショップでした。こっちも現在はCAFEです。

http://www.nextrecordsjapan.net/records_shop/dmr.jpg
現在のDANCE MUSIC RECORDSです。写真を撮っていてはじめて気がついたのですが、「DANCE MUSIC RECORDS」って看板がいつの間にか、「www.dmr.jo.jp」に変わっていました。
いまは、DANCE MUSIC RECORDSって名前ではなくって、DMRに変わったみたいですね。
一応、ショップとしては存在していますが、レコードは置いていません。最近は、ヘッドホンのラインナップが充実しているようで外から窺う様子では「ヘッドホン屋」のような印象です。

http://www.nextrecordsjapan.net/records_shop/noah-bil-0.jpg
コレは、DMRが入っているビルで宇田川町界隈では、ノアビルという名前で呼ばれています。
このビルの中には、小さなレコード店が全盛期にはナン店舗もテナントとして入っていました。
HIPHOP系やら再発盤を多く扱っているお店やらSOULやDANCE CLASSICを扱っているレコードショップがありました。
写真は、ビルの前の坂道から撮影したのですが、当時は通り沿いに多くのレコード店が看板をだしてたんですけどね~。

http://www.nextrecordsjapan.net/records_shop/noah-bil-1.jpg
いまでも、レゲエのレコード屋とかセレクトした商品構成のレコード屋が入っている様子です。

http://www.nextrecordsjapan.net/records_shop/records-shop-1.jpg
で。その向かいのビル。こっちにもラウンジ系?オシャレ系?なレコード屋が入ってました。
(オイラは、行ったことないけど・・・。)

http://www.nextrecordsjapan.net/records_shop/spice-1.jpg
この写真を見ても一体ドコのビルか解らないと思うのですが、中古レコード好きには人気のだったSPICE RECORDS 1号店があった場所です。
ビル自体が取り壊しになって全く新しいビルになっています。
SPICE RECORDS1号店の下のラーメン屋でよく替え玉無料券を握りしめてラーメンをすすった思い出があります。
今思えば、ビル全体に漂うとんこつスープのニオイも味わい深かったな~。
現在は、レストランです。

http://www.nextrecordsjapan.net/records_shop/spice-2.jpg
それでもってコチラは、SPICE RECORDS 2号店です。
現在は、ビル自体が建て替えになってレストランになっています。
next.が以前入っていたオンボロアパートのお店の窓から、SPICE RECORDS 2号店がよく見えたんですよ。
頻繁にお客さんが出入りしている様子をみて羨ましかったです・・・。
たしか、当時は同じ建物の中の2階にWESTSIDE系HIPHOPのレコードを扱うレコ屋も一時期はいってました。

http://www.nextrecordsjapan.net/records_shop/next-old.jpg
近くなので、元next. records跡地も撮ってみました。建物自体が建て替わっています。next.の2階部分は現在は、デザイン事務所です。
ちなみにその下が、今、テナントが空いているんですよ。一時期、天然石を販売しているお店が入っていたのですが1年あまりで閉店。
実は、その天然石屋が入る前の2011年頃に、この場所に引越を考えていた時期もありました。

http://www.nextrecordsjapan.net/records_shop/next-yoko.jpg
元next.オンボロアパートのお隣にあったのが、VINYL PLANET (通称ビニプラ)。
このお店も、HIPHOPのPROMO盤ブームの時は、超人気があって多くのB-BOY(懐かしい響き・・・w)が通っていました。
現在は、美容室です。その下の、よく解らない品揃えの輸入食材店で賞味期限が切れた、コーヒーのフレッシュを何度もつかまされました・・・orz


だけど、今回レコード屋や元あった場所をイロイロと廻ってみて思ったのですが、やっぱりレコードの趨勢みたいなモノをカンジましたね~。
CISCOやManhattan Recordsが入っていたテナントは、CAFEばっかりとかね・・・。
もし、再びアナログレコードが以前のようなハヤリ方をしたら、またレコード屋がバンバン出来るのかな?

まだまだ、元レコード屋があった場所を写真に撮ってきましたの機会があれば書いていこうと思います。




続 レコード屋があった場所の現在・・・。

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なんとなく想像はしていたのですが、前回のエントリー「レコード屋があった場所の現在・・・。」は、Twitter等でも結構反応が多かったです。
「懐かしい~」とかって印象が多いようですね。
そうなんですよね~それ程、古い昔のハナシのような気がしないんですけどもう、レコード屋がたくさん在ったってのは10年以上前の渋谷のワンシーンなんですね。
その時、10歳だった子供もハタチですよ。
最近、レコードを聴きはじめたような若い世代の人からすると渋谷界隈に多くのレコード屋が存在してレコード好きな人がワラワラと溢れていたって言っても「何のコト?」みたいなカンジでしょうね。

今回、「確かこの辺にレコード屋あったよな~」みたいに渋谷を彷徨っていたのですが、結構忘れてるコトも多かったです。そりゃ~10年前のコトですからね・・・。

http://www.nextrecordsjapan.net/records_shop/muteki.jpg
こちらは、MUTEKI RECORDS。現在は、讃岐うどん屋です。
CISCO、Manhattan Records、Dance Music Recordsに対抗するようなカンジでダークホース的なレコード屋でした。
試聴機もたくさん設置されていて、バイヤーさんのセンスもよく良い品揃えのレコード屋だったんですけどね。
この場所で開店から数年後には、センター街のちょっと解りにくいケータイ屋の2階に移転しましたね。

http://www.nextrecordsjapan.net/records_shop/stylus.jpg
これは、渋谷BEAMビルの横にあった、STYLUS。現在は、ハワイアンなカフェ。
はじめて訪れた時は、お金のかかったオシャレな内装でちょっと新鮮でした。
このショップのオーナーさんはSTYLUSの前には、REAL MUSIC MUSIC RECORDSを運営していました。

http://www.nextrecordsjapan.net/records_shop/realmusic.jpg
で、コレが現在のREAL MUSIC MUSIC RECORDS。今は、ブティックです。
というか、入り口の部分がゴッソリ改築されているので全然元の面影がないので「アレ?この場所だったっけ?」ってくらい解りませんでした。
GARAGE系の中古レコードは、豊富に在庫していました。

http://www.nextrecordsjapan.net/records_shop/homebass-1.jpg
コレは、HIPHOPの新譜やPROMOでDJさん達に絶大な人気があった、HOMEBASS RECORDSです。現在は、レディースの靴屋です。
「HOMEBASS RECORDSは、ココじゃないだろ!」と思う人がいるかも知れませんが、ビルの地下にあったお店からこの写真の場所に閉店前には移転しました。

http://www.nextrecordsjapan.net/records_shop/homebass-2.jpg
HOMEBASS RECORDSで印象深いのは、やはり地下にあったお店の方ですよね。現在はビル自体が建て替えになって地下には、オシャレ雑貨のfranc francが入っています。
PROMOの入荷日には、それ目当ての多くのお客さん達が店の前で待ち構えていました・・・。あの時はちょっと殺気立ってました。レコードの取り合いでケンカが起きたコトもあったそうです。
ビルが建て替えになっているので全然、当時のイメージがナイですけどね。
HOMEBASS RECORDSのお隣にもレコード屋がありましたね。
中古のBLACK系レコードを扱う、33/45 RECORDSが閉店後、4つ打ちHOUSE専門店のCOQDO RECORDSになりました。
このビル自体が建て替えのために中のテナントは全て追い出されて移転を余儀なくされたのでした。

http://www.nextrecordsjapan.net/records_shop/guiness.jpg
この写真は、移転後のCOQDO RECORDSは入った場所です。ちょうど、Manhattan Recordsの裏手になります。
COQDO RECORDS跡地は、現在居酒屋です。
このビルの上層階には、渋谷一、新譜が安いと評判だったGuinness Recordsが入っていました。コチラは、現在はオフィスになっています。

http://www.nextrecordsjapan.net/records_shop/props.jpg
コレは、HIPHOPの新譜・PROMOで人気だったPROPS。
渋谷 東急本店の先を行ったちょっと、ハズれた場所にあったレコード屋でしたが、人気のお店でした。
まだまだ、レコードが売れ売れだった2000年の代の前半に閉店しました。現在は、オフィスです。

http://www.nextrecordsjapan.net/records_shop/technique-2.jpg
センター街の行き止まりにあったこのビルにも多くのレコード屋が入っていました。
SOUL系の中古が充実していたSOUND OF BLACKNESSが3階。
CLUB系のDEMODE RECORDSが4階に。
下北沢に本店を構えるEBONY SOUNDS渋谷店が5階に。
その他、レゲエ専門店やジャンクな12インチがたくさんあったNEW YORK CITYレコードやMUROさんのSAVAGEにもレコードをちょっと置いていました。
ちなみに、next. recordsもこのビルの5階で2号店を営んでいました。
ほぼビル一棟丸ごとレコード屋みたいなカンジでしたw
しかし、最上階になぜか風俗店が入っていてビル前の看板が一番目立ってました・・・w
コレだけの数のレコード屋がこのビルにはテナントとして入っていたケド、最後には全部閉店しちゃいましたからね・・・。
現在は、ビルの解体中です。

http://www.nextrecordsjapan.net/records_shop/technique-1.jpg
で、お隣は現在も営業中のTECHNIQUEさんです。
現在、渋谷では、HOUSEのレコードを買えるお店は、TECHNIQUEさんと下のLighthouse Recordsさんくらいしかない状態です。

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ちょっと解りにくいですが、このビルの2階が現在も営業中のLighthouse Recordsさん。
next.に訪れた外人さんに「HOUSEのレコードは、ドコで買えるの?」と訊かれたらいつもこの2つのショップを紹介しているのですが、Lighthouse Recordsさんは、ショップの場所が説明し難くて困ります。w

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MIX CDや再発盤が充実のEXTRA RECORDSとレーベルも運営しているJAZZY SPORTが入っていたビル。
現在は、ネイルサロンと居酒屋になっています。
このビルには、その他ロックなレコ屋やレアグルーヴなお店も入っていました。

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その向かいには、インディーやエレクトロニカのCD / レコードを売っていた、赤と黒のカンバンが個性的なwarszawaがありました。今は、焼鳥屋になっています。

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その並びのBEAMビルには、RECOfanが営業中。
そういえば、RECOfanは、センター街にもショップがありました。

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コチラは、RECOfanセンター街店跡。現在は、火鍋料理のレストラン。
このRECOfanセンター街店は、通りに面しているという抜群の立地だったせいか、オイラはnext.に行く前によく立ち寄ってレコードを掘っていました。

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RECOfan裏手のクラブ・クアトロのお向かいにあったのは、Liverpool。あり得ないカップリングの再発盤を売っていましたw。現在は、古着屋です。

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井の頭交番の横にあったのが、BLACK系レコードを扱うVIEW RECORDS。このお店もかなり黒いセレクションでした。現在は、オフィス。

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で、お向かいはご存じ、disk union。CLUB系レコード扱う店舗は、現在は、4階の1フロアのみです。
HIPHOPやR&B、HOUSEなんかのCLUBサウンドが人気絶頂期には、メインフロアの2階と3階をぶち抜いて営業展開していたのですケドね。
規模を縮小したっていうコトは、それなりの理由があったんでしょうね~タブン・・・。

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このビルの地下にはSAM'Sが入っていました。その他ハイエナジーなレコ屋やWESTSIDEなレコ屋、HOUSEなレコ屋等何店ものレコード屋がテナントとして入っていました。
SAM'S跡は、現在はバーになっています。

http://www.nextrecordsjapan.net/records_shop/next-2.jpg
最後に手前味噌ながら自称世界最狭のレコード屋(笑)だったと自負しているnext. records旧2号店。ホント、マジで狭かった・・・w
お客さんが2人はいったらもうギュウギュウだった息の詰まるようなお店でした。
見た目がアムステルダムの飾り窓みたいでちょっと恥ずかしかったです。


テキトーに渋谷をうろついた程度でコレだけの現レコード屋やレコ屋跡地の写真が撮れたりするところから、当時はどれだけ盛り上がっていたんだろうって思いますね。
タブン、忘れているレコード屋もあるはずなんですよ。なので実際はもっとあったハズです。
読み返して気がついたんだけど、レコードブームのあとに新しく出来たレコード店って、Lighthouse Recordsさんだけですね。
完全に廃業したレコード屋もあれば、実店舗のお店を辞めてWEB販売だけに特化したショップもありと様々ですけどね。

今後、渋谷はどうなるのか・・・。それもまた時代の流れってカンジですよね・・・。

閉店したレコード屋跡地に立って思ったコト。

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前回、前々回と2回続けて「レコード屋があった場所の現在・・・。」っていうテーマで色々と当時のコトを思い出しながら書いてみました。
想い返せば、「ナンであのレコード屋は、閉店したんだろう・・・?」ってコトや「良いレコード屋だったのに・・・ナゼ?」等あの当時、リアルに感じていたコトなども再び思ったりと、同じレコード屋を営むオイラにとっては、少々複雑な気持ちになりました。
next. recordsは、2000年の1月に当時レコードマニアのメッカだった渋谷の宇田川町にオープンしたのですが、その頃の渋谷 宇田川町は、それこそ右を見ても左も見てもレコード屋だらけでした。
そんなレコード屋を目当てにしたお客さんが平日~週末関係なく、大挙して押し寄せていたりしました。
だけど、今現在残っているのは、大手ではManhattan Records、disk UNION、RECOfan、中規模のTECHNIQUE、小さなショップだとFACE RECORDSとウチのお店ぐらいです。
Manhattan Recordsも実質は、アナログレコードの販売に重点を置いているワケではないし、RECOfanも主力はアナログレコードではないし、そういった見方をすればちょっと微妙ですけどね。

http://www.nextrecordsjapan.net/records_shop/recordsmap1.jpg

http://www.nextrecordsjapan.net/records_shop/recordsmap2.jpg
手元にある今から10年以上前のレコードマップ(2002年版)の渋谷のページを見ると、ソコには、それこそショップの規模は様々ですが大小併せて60店舗程のレコード店がこの場所に存在していたコトが解ります。
元レコード屋だった場所へ出向いて写真を撮っていても決してショップの立地条件が悪いとかって特に感じないんですよ。
だけど、あれだけたくさんあったレコード屋が、今では両手でも余るくらいまで少なくなってしまうんですからね。
しかも、お店の立地が原因で閉店したワケではない・・・そりゃ~複雑な気持ちにもなりますよ。マジで・・・。

オイラは、お店をオープンさせてから13年経った今まで、「もう限界だ、レコード屋を辞めよう・・・」なんて気持ちになったコトが一度もないんです。
以前にも同じ様なコトをこのブログで書いたことがありますが、それこそ慈善事業ではないので、レコードを販売していくコトで自分の生活が成り立たなければソッコーお店を畳んで別の仕事に就こうと思うのですが、レコード屋をはじめて13年間、一度も窮地に追い込まれたコトすらないんですよ。
あえていうなら、前のオンボロアパートを追い出された時が、お店をやっていく中で一番焦ったくらいですかね・・・。

だけど「窮地に追い込まれたコトなんてナイ」って書いてるけど「レコードを売ってイクなんて楽勝!」なんて、今まで一回も思ったコトなんてなくってそれこそ毎日「どうやったらお客さんにレコードを聴いてもらえるんだろう」ってコトや「レコードの良さをよりもっとアピールするには、どうしたらいいのか・・・」なんてばっかり考えてなんとかその月その月をやりくりしているってカンジなんですけどね。
閉店した元レコード屋の跡地に立って「ナンであのレコード屋は、閉店したんだろう・・・?」ってマジマジと考えてみました。
ウチのお店はフツーに営業出来ているのに、あのレコード屋はそれが出来なかった・・・その違いはナンなんだろうって。

一緒にお店のやっている相棒の買い付け人Nに「多くのレコード屋は、閉店しちゃったけどナンで、ウチは残ったんだろうね?」って訊いてみたんですよ。
「そりゃ~オレ達が、一生懸命ガンバってたからじゃないの?」って返事。
単純に考えたらそうなのかも知れないけどオイラには、あまり納得のいく返事ではないんですよね。
他のお店も、オイラのお店と同じように出来るコトは一生懸命努力してやっていたとオイラは思うんですよ。
それに、お店に対しても愛着もあるし、好きなレコードに携わっていく仕事にず~っと就いていたいって言う気持ちは、オイラと一緒のハズです。
だけど、お店を辞めるところまでにまで決断を迫られたレコード屋と、いつも通り営業できるレコード屋があるっていうのもなんかちょっと違和感があるんですよね。
ラーメン屋みたいにそれぞれのお店のオリジナルの味があってそれがウケたとか、ウケなかったとかではないんですよ。
ウチのお店で売っているレコードもnext.オリジナルの商品ではなくって他のレコード屋も仕入れようと思えば仕入れるコトが出来る商品ばかりです。
それに、お店の営業の仕方って言うのも、国内外から仕入れたレコードを値付けして販売するというコレも他のお店と全く同じ経営スタイルです。
別にnext.だけが出来る様な特殊な方法で仕入れや販売を行っているワケでは決してないんですよ。
オイラの中では、「ウチのお店は、●●をやっていたから今でも営業できているんだ」という確たる事情なんて全くないんですよね。ホント。
レコード屋として当たり前のコトを当たり前の様にやってきただけなんですよ。
しかもオイラに至っては、ビジネス的なセンスは皆無だし、流行をいち早く察知する嗅覚や野性的なカンも全くナイですからね~それでもナンとかフツーに日々営業出来ているんです。
そんなコトを考えていると、今迄フツーにやってこられたっていうのも、タダ単に「ラッキーだった」という理由しか思い当たらないんです・・・。

next.をオープンして間もない頃、何年もお店を営み続けるコトが出来ている老舗のショップっていうのは、独自の「成功の法則」みたいな秘訣というか方程式を築いていてそれに沿ってお店を運営しているんだろうな~なんて思っていた事があります。
早く、オイラもその老舗のショップさん達が独自に持っている「成功の法則」を見つけて「今より楽~に商売したいよ・・・」なんて甘い考えを持っていたのですが、実際10年以上レコード屋を営んでいるにも関わらず、そんな「成功の法則」なんて幻想だったったいうコトが解りました。

よくビジネス本なんかに、起業や独立して事業を始めた人のうち10年後にも事業を営み続けている事が出来ているのは、10%程度だと書かれています。
もうちょっと詳しく書くと、開業してから1年程で、30%くらいの人が廃業して、3年くらいで残りの40%くらいの人が廃業するみたいなデータが書いてありました。
で、10年後には90%の人が廃業、倒産に至っていると・・・。
そういうデータと照らし合わせてみると、10年前には、60店舗くらいあったレコード屋が今現在、数店舗くらいに減っているっていうのもあながち、酷い状態ってワケでもないような気もするような、しないような・・・。

確かに、毎日渋谷に通っていると、業種カンケーなくショップの開店、閉店っていうのが目まぐるしく頻繁に起こっています。
「突然、あのお店がなくなったなぁ~」なんて思っていると、数ヶ月後には「おっ!新しいお店がオープンしたな~!」って、だけど1年後にはまた別のお店に変わっているなんてコトは、日常茶飯事に行われています。
世界的にも有数の集客が見込める東京 渋谷という街でさえ、ショップの運営は容易くはナイってコトなんだろうな~。

とりあえず、next. recordsは、営業を始めて13年目だけど、15年目を迎えることが出来る保証なんて全くナイですからね。
ビジネス本に書いてあるように、多くのレコード屋が閉店していったっていうのは、レコードを取り巻く環境の変化みたいな影響もあったとは思いますが、データの通り自然と淘汰されたっていうのも1つの理由なのかな・・・。
ん~なんか複雑な気持ちだ・・・。


古いレコードマップを引っ張り出して読み返してみたんだけど、さすがに10年以上前となるとナンだか内容が、当時を知る資料的価値が上がってきたような気がします。
この2002年版のレコードマップの表紙に書いてある「特集 激変するレコード店業界」なんて記事、マジで今回思わず読み込んじゃいましたからね。

それを読むと、2002年の時点で、多くのレコード屋がある種の危機感を持っていたような感じですね~。
レコードマップに掲載されているレコード屋の何件かを今でもお店やっているのかな?って思いGoogleで検索したのだけどやっぱり、閉店してなくなっているショップが多かったです。
2002年という早い時期にWEBサイトのURLを記載しているレコード店もダイレクトにURLを打ち込んでみたら、同じURLのハズなのに全然カンケーのない、エステサロンやペットショップ、アフェリエイトサイトなんかにURLを買い取られている様でした。

だけど、渋谷界隈では、多くのレコード屋が閉店したけど、場所によっては必ずしもそうではないようです。
以前、書いたブログで紹介した、オンライン・ショップからリアルショップへのオーナーさんは、つい先日大阪でお店をオープンしたようです。
しかも、コレまた知人のレコード店の閉店で想うコトで書いたショップの跡を居抜きで入って再びレコード屋ですからね。
大阪って結構ココ数年の間に新しいレコード屋が次々とオープンしているようなので、もしかしたらリアル店舗がアツイのかも知れませんね。





next. recordsのサイトをリニューアルしました。

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つい先日、お店のショッピングサイトを新しく作り直しました。
今回のサイトは、4代目のサイトとなります。
見た目的には、前とほとんど変わってイナイんですけどね。
まぁ~あえて見た目を変えなかったっていう理由もあったのですが・・・。

先代のサイトは、2007年から使っていたので実に6.5年にも渡って使用してきたことになります。
レコード屋的には結構、使いが勝手が良かったり、「ココをこうしたい!もっとア~したい!」みたいなオイラが思う理想のレコード屋サイトを目指してイロイロとカスタムを加えてがんばってもらいました。
しかしながら、その反動もハンパなく起きたりしてアタマを悩まされてました。
ウチのショッピングサイトをちょくちょく見ていただいている人なら、度々遭遇したコトがあると思うのですが、よく「落ちる」んですよ。ウチのサイト・・・。
2007年の運用当初は、商品の詳細、ジャケ写、試聴ファイルだけというシンプルな構成でサイトを公開していた時は、ぜんぜん「落ちる」コトはなかったのですが、ケータイサイトを作ったり、アルファベットの頭文字での表示が出来るようにしたり、その曲に関係するタグを付け加えたりなんて便利だと思える機能を次々とサイト自体をカスタマイズして追加していくコトによってサーバーの処理が煩雑になってちょくちょく「落ちる」ようになってしまいました。

よく、お店に来ていただいたお客さんから「nextのサイトは、使いやすい」とか「サイト自体が見易くて、よく利用しています!」なんてありがたいおコトバをいただいています。
それっていうのもサイトを、使い勝手が良いようにカスタマイズした結果そういっていただけるんだと思うんですよ。
しかし、便利な機能を追加すればする程、サーバー内の処理は複雑になっていき、オマケにお店的にはお客さんのアクセスを増やそうと努力すればする程、複雑な処理の量も増えていくワケです。
で、サーバーも「もう限界・・・ダメだ・・・orz」ってなって落ちてしまうという結果になっていました。
お店的には、多くのお客さんにレコードを見て購入してもらうためにせっせと日々の仕入れや入力作業を行っているのですが、サイト自体がダウンしちゃうっていうのは、もう最悪な状況なのです。
例えるなら、お店を構えてキチンと商品を並べてスタッフも準備している状態なのに、お店のシャッターは閉ざされてお客さんは店内に入れないみたいなイメージです。

このブログでも、度々書いているコトなのですが、リアル店舗よりオンライン・ショップの売り上げの方がnext.の場合は比率が高いのでサイト自体がダウンしちゃうと売り上げ自体にかなり影響を受けてしまうのです。
極端に言うと、サイトがダウン = next.もダウン みたいな・・・。冗談ヌキでマジ、それくらいモロに影響を受けてしまうくらいキツイワケです。
しかも、オイラのアタマの中では、「もっとこういう風にすれば、お客さんにレコードを見てもらえるんじゃないかな・・・」っていうアイデアは結構あったりするんですよ。
だけど、そういった「コレは、イイかも・・・」っていう機能を追加しようとすると、サーバー内の処理の負担が増えて今より落ちやすくなるというマイナスな作用が起きるんじゃないかという不安があってなかなか思うようにままならなくなったんですよね。
お店的には、「コレをやったら今より、レコードを見てもらえるんじゃないの?」っていうコトを、「サイトが落ちるからやめておこう」っていう理由で行わないっていうのは、なんか怠慢な気がしてオイラの中でものスゴく引っかかってたんですよね。
では、根本的に今一番ネックになってる「サイトがよく落ちる」っていうこと自体をまず、解消しなければ何も始まらないという理由でリニューアルを行ったワケです。

ちなみにリニューアルされた新しいnext.のサイトは見た目的には、前のサイトと全然変わらないのですが、それってデザイン的なコトだけであって内部的には、まったく別物のサイトになっています。
先代の2007年から使っていたサイトは、当時は結構最新のショッピングカートだったんですが、あれから6年以上経過してその時は最新でもやはり技術の進歩は相当進んでいるワケで、最新のカートはもう全然別次元のショッピングカートになっちゃっていました。
コンピューターとかインターネットの世界では、数年の進化っていうのは相当大きいですよね。
リニューアルしたnext.サイトでは、Facebookやtwitterなんかの「ソーシャルリンク」や「欲しいモノリスト」、「タグ」機能なんて普通の標準的な機能としてはじめから備わっているんですからね。
ん~しかし、基本は、レコードを買うっていうコトなのですが、数年前からだとその欲しいレコードの選び方とか買い方とかってリアル・ショップでもオンライン・ショップでもやっぱりかなり変わってきているなぁ~なんてシミジミと感じます。
解りやすい例えだと、お店に来てスマホを見ながらレコードを選ぶとかね。試聴も自分のスマホでしちゃうとか。
やっぱり、その時の時代に合わせたレコードの見せ方とかってあるんでしょうね~。
ネット販売がメジャーになる以前であれば、仕入れをキッチリしていれば自然とお客さんがお店に訪れてレコードを買ってもらえていたのですが、今だと人気のレコードや超レアなレコードを仕入れても、その商品の見せ方というか紹介の仕方がうまく出来ていないとダレもそのレコードに見向きもしてもらえないっていう場合もありますからね。
また、少し前までは、パソコンでレコードを選ぶっていうのがメインで、サブ的にケータイサイトを利用するみたいな流れだったのですが、今だと、タブレットやスマホでレコードを選ぶっていうのが割合的にものスゴく増えているような気がしますしね。

ちなみに、今回のサイトのリニューアルでは、ケータイサイトは廃止しました。
一時期(2007~2009年頃)は、ケータイサイトがコレから、主流になるんじゃないのかな・・・なんて思っていたのですがココに来てケータイサイトの衰退が著しいですからね。
next.でも多い月でケータイからの注文は、全体の2割くらいを占める時期が数年前まであったのですが、今年に入ってからだと月に2~3件にまで激減してしまいましたからね。
その反面、スマホからのアクセスは倍増中ですからね・・・。
オイラ自身も、自宅にはデスクトップ&ノートパソコンが複数台あるのですが、最近だとタブレットやスマホでサイトを見ている時間の方が多くなっていますからね。
コレも時代と流れというコトでしょうかね~。

ココまで、書いているにもかかわらず、実は新しくなったサイトでスマホサイトはまだ作っていません。
スマホサイトのコトは、ずっと考えているのですが「コレだ!」っていうレコードを販売していく上で良さそうなアイデアがウマく表現するにはどうしたらいいのかってところで煮詰まってるんですよ。
ん~なんか参考になるサイトがあればイイんだけどな。


リニューアルされたサイトは、以前のサイトに比べて落ちにくいとは思うのですが、今現在動作がちょっと重いんですよ・・・orz
現在、対策を考慮中なのですが、落ちるのを防ぐために新しくサイトを作り直したのはイイんですが、逆に今度は重くなったっていうのはちょと誤算でした・・・。
なかなか、思うようにイカないnext. recordsが、新しくなったサイトも宜しくお願いいたします。



next. recordsの近況報告

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「サイトのリニューアル後」
先週、このブログでもお伝えした様に長年使っていてnext.のWEBサイトを新しく作り直しました。
パッと見の見た目はあまり、変化がナイのですがWEBサイトの根幹の部分は、全く別モノになっているというのがちょっとややこしいのですが。
見た目的にもっとカッコよくする方向っていうのもあったのですが、見た目のカッコよさよりも今までの使い慣れた感じの方を優先しました。
ま~言っても中古レコード屋のサイトですからね~ビジュアルをもっと尖ったイメージにするとか、やたらと英文字の使いまくるとかって言うのもちょっと違う様な気もしますし。
それより、今までnext.でレコードを買ってくれているお客さんが、今まで通りレコードを選ぶコトが出来るって言う方のが大切ですからね。
だけど、今回のリニューアルしたサイトは、サイトを公開するまでイロイロと苦労もしました。
なんだかんだ言ってても前のサイトは、6年以上も使ってきたワケでやはり、長い年月を経ているだけあって熟成しているというか完成度が結構高かった部分があったんだと改めて思いました。
新らしいサイトは、今後どんなトラブルが起きるのかっていうのが全く予想出来ないので、今はまだちょっと神経を使いながら運用しているってカンジです。
今まさに直面している問題点は、一部の文字で文字化けが発生したり、文字が消えてしまっているコトくらいかな。
以前のサイトの商品データを抜き出して新しいサイトに移行したのは良いんだけど、一部の文字を表示のルールが変わってしまって文字化けしているのです。
その一部の文字っていうのが、またよく使う DON'T とかの ' の文字や、曲名を表示すると気なんかによく使う "ALL NIGHT LONG" の  " コノ文字なんですよ。
順次、手直しをしていきますので、少々お待ちください・・・。
だけど、結構数が多いんだよね~それも泣きたいくらい・・・orz

「レコードがまたまたヤバイくらい増えてきた」
先週までは、新しく入荷したレコードが700枚くらい店内の作業スペースに置かれていて、それをジャケット写真を撮影したり、試聴ファイルを録音したりと仕分けの段階にスタンバイしていたのです。
ま~コレくらいは、許容範囲内で「ちょっと増えてきたかな~」くらいの印象だったのですが、今週はちょっと多めの出張買い取りオファーを頂いていので少し増えるかもって思っていたんですよね。
で、先日その買い取り査定に伺ったご自宅で見せていただいたコレクションが、思っていたより多くて1000枚くらいのレコードを買い取らせていただきました。
ま~ギリギリなんとかお店に入るか~と思いながら、現地でオイラが査定中にお店で作業をしているスタッフからケータイに連絡が入ってきました。
お店のスタッフ「出張査定どんな感じ?」
オイラ「結構まとまった枚数あるよ。だいたい1000枚くらいかな・・・。」
スタッフ「そうか~実はさ・・・今さっき飛び込みで買い取り6箱お店に入ってきたんだよね。それでもうレコード置いておく場所ないからさ、いま査定しているレコードを家に持って帰って置いといてよ!」
オイラ「マジで???」
以前、このブログで書いたのですが、ちょうど仕入れた未整理のレコードを置いておけるくらいのスペースが今まで空いていたのですが、その部分にエサ箱を増設しちゃったんですよ。
仕入れのレコードは、ドコでも空いてるスペースに置けるけど、商品がそうはいきませんからね~。
商品数が増えると売り上げもちょっとUPするかも?みたいな商売っ気もあったりしてそうしたのですが、裏目にでてしまいました。
自宅には、オイラの自画自賛な超お宝コレクション & お店のダブり不良在庫レコードなどなど、ン千枚のレコードがオイラの部屋に押し込まれている状態です。
更に、そこに1000枚が追加される状態になっちゃいました・・・ちょっとヤバいですw
だけど、「レコードが、全然ないよ~」っていう状態から比べると全然いいのかもしれませんけどね。
しかしレコードだらけっていうもアレなんで「早くなんとかしないとイケないな~どうしようかな・・・」な~んて考えていて
「今より毎週、新入荷の商品数を大幅に増やせばイイんじゃないの?」って安易に思ったんだけど、既に商品として出しているレコードがエサ箱にパンパンに収まっているのでそれも出来ず・・・orz
大金持ちのレコードコレクターが、1000枚とか2000枚とかドカ~っと一気にレコードを買ってくれないかな~なんてアマいコトを思っているんですが。 w
でも、一気に2000枚のレコードを買ってもらっても数週間後には、また元の枚数にもどっちゃうんですけどね。

「レコード屋のチカラ仕事」
で、先日のその1000枚のレコード買い取りに行ったおかげで今は、超筋肉痛なのです・・・。
エレベーターのないマンションの3階で上り下りに使う階段から一番離れた奥の部屋からレコードがパンパンに入った10箱のレコードを1人でクルマに積み込んだんだからそりゃ~筋肉痛にもなりますよ。
ホント、重いレコードの入った段ボールを担いでの階段の上り下りは、キツいです・・・orz
だけど、エレベーターがあるかないかというコトと台車が使えるかっていうコトってレコード屋にとってものスゴく大きいな~って思います。
今まで、1000枚以上もレコードを運んでいてもエレベーターがあれば、こんな筋肉痛になんかなるコトないですからね。
なんだか、2年前の自分の引っ越しの時を思い出しちゃいました。
ちなみに、買い取ったレコードは、まだクルマに積んだままなんですよ~。
それを自室に運び込まなくちゃって思うと気が重くってしかもカラダも痛いし・・・。あ~憂鬱。
1万枚の仕入れるレコードを見る作業よりも1000枚のレコード運ぶ作業の方がはるかにキツイなっていうコトを再認識しました。
普段、パソコンの前でのオフィスワークばかりなのでマジでコタエました。


実は、来週も2000枚のコレクションの買い取りオファーがあるんですよ。
次もマンション・・・。
果たしてエレベーターは、あるのか?しかも台車は使えるのか?
オイラの筋肉痛は直るのか?仕入れたレコードはドコへ置くのか?
しかも、仕入れたレコードは売れるのか?
レコードがたくさん入荷するというのは、中古レコード屋的にはめちゃ嬉しい状況なんだけど、気持ち的にはナンか複雑な思いがあったりする今日このごろのnext. recordsです。



「レコードを捨てる」と聞くと複雑な気持ちが・・・。

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前にお客様のご自宅へレコードの出張買い取り査定へ伺った際でのコトなのですが、お客さんの数千枚のレコードコレクションのうち1000枚程度のレコードが査定対象となって買い取りさせていただいてのですが、残りのレコードはLPであったりnextでは、扱っていないジャンルであったりしたワケなんで査定対象外になりました。
で、「査定対象のレコードはコチラのレコードで、その他はちょっと当店では買い取りで来ません」というコトをお客さんにお伝えすると、
「では、ソチラで引き取っていただきたいのですけど・・・。」というお客さんからのご要望が。
お店に、十分なスペースがあったり、少しの枚数ならそういったお客さんの要望も多少は引き受ける場合もあるのですが、残された査定対象にならなかったレコードは、ン千枚です。
さすがにそれは、ムリなのでお断りすると、
「そうですか~じゃあ、ゴミの日にでも出して処分します」というコトでした。

ゴミの日にレコードを出す = レコードをゴミとして捨てる
というコトです。
そのコトバを聞くとなぜかものスゴくオイラの気持ちの中で複雑な感情になるんですよ。

ゴミとしてレコードを捨てるということは、この世からそのレコードが消滅するというコトですよね。
古いレコードというモノ自体は、有限なので捨てられてしまうと確実に現存しているレコード1枚がこの世の中からなくなってしまうというコトになります。
なんかそれって・・・それでイイのかな・・・他に救出デキル方法はナイのか・・・なんていう様にそう言うハナシを聞くと微妙な感情がココロの中で起きるんですよね。
例えば、今、数千円とか数万円って値段がつけられて販売しているレコードも今まで持ち主に捨てられないでいたから残っているワケです。
その今、価値がついて残っているレコードも、新品としてリリースされた当時は、数十年後に価値が上がって新譜として売られていた時より値段が高くなるなんてダレも解らないし、そのレコードを買った本人もそんなコトを目当てにそのレコードを購入したというコトでもないんです。
たまたま偶然、再評価されたりリリース後に人気が上がったりしたというケースでその曲の希少性が上がったんだと思うのです。
だけど、捨てられたら将来どうなるか解らないレコードをそこで消滅させてしまうことになるんですよね。
なんか、そんなコトを思うとものスゴく切ない気持ちになるんです。

また、レコードってその価値を見いだ出せない人のところにあればゴミ同然の扱いを受けるのですが、一転価値を解ってくれる人のもとへ届けば、価値がゼロだったものがキチンと価値が評価されるというトコロもあったりします。
つまり、所有者によって価値を見いだせたり、全然価値がナイものへとなったりとするワケですよね。
だけど、捨てられてしまうと、もう価値がアルとかナイとか言う前に消滅してしまうっていうのは、ちょっと残念な気持ちがするんです。

「価値のないレコードは、ゴミだ!」という意見も十分理解出来るのですが、なんか単純にそれで割り切れないん部分がオイラの気持ちの中にはあるんですよ。
同じnext.のスタッフの中でもこのコトに関しては、結構感じ方に温度差があって、オイラは上で書いた様に「出来る限りレコードは、その価値を見いだしてくれる人のもとへ届いて欲しい」って思うのですが、他のスタッフは、「ゴミレコは、ゴミでしょう。」っていうスパッと割り切れる気持ちもあるようです。
ん~ホント、それも解るんですよ。十分理解出来るんですよ。
オイラの気持ちをそのまま実行すれば、「引き取ってください」って言われたレコードは全て引き受けるコトになりますが、それも実際問題ムリですからね。
じゃあ、どうするの?っていう答えのないループにハマるので、どこかで明確な割り切りとか線引きをしなくちゃイケないんですけどね。

自分の中でのギリギリのラインとしては、ゴミとして捨てるという選択は、出来るだけして欲しくないんです。
ウチのお店では、仕入れるレコードはセレクトしていますが、どんなレコードでも買い取ってくれる中古レコード屋っていう存在もあるので出来ることならそういったお店へ引き取ってもらってレコードの命をなるべく引き延ばしてあげて欲しいんな~と思うんですけどね。
今は、ゴミ扱いされているレコードも先に書いた様に、そのレコードの価値を解ってくれるオーナーのもとへ届けば、レコードそのものの働きをまだまだ発揮してくれるんですからね。
なんだかレコードを引き取れないオイラがこんなコとを言うのも無責任なようなカンジもするけど、そのレコードが消滅するコトだけは最悪避けたいんですよね~。


「レコード 捨てる」でGoogle検索するとこんな動画がヒットしました。
自治体が、Youtubeにこんな動画をアップしているというコトは、その捨てられ方が問題になっているからなんでしょうね。
オイラの気持ちとしては、出来る限り捨てずに、自分はもう要らないと思うレコードも価値の解ってくれる人のトコロへ届いて欲しいなぁ~なんて思うんですけどね。
例えば、「レコードあげます.com」みたいなサイトがあってレコードが要らない人と欲しいと思う人を上手くマッチング出来れば、いいのかな?
だけど、レコードをもう要らないって思う人が、所有しているレコードのリストを作ってくれるワケないし、そんな面倒な手間がかかるのなら捨てた方がマシだって思うかもしれないのでなかなかムリでしょうね。



レコードの良さを伝えるのは、ムズカシイ。

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10年以上レコード屋を営んでいるのですが、レコードのイイところって言うのをレコードの良さを解らない人に解りやすく伝える方法が未だ解りません・・・orz
このブログを読んでる人は、もうアナログレコードの良さって言うのを解っているからデジタル全盛のこんなご時世にも関わらずレコードを聴き続けているのだと思います。
レコードを普段聴いている人には、レコードの良さをいまさら語っても「そんなの知ってる」ってコトばかりなのでそういう人はもうイイとしてして、まだレコードを聴いていない人に対して「レコードの良さはコレだ!」っていう聴くと「ガ~ン!」とショックを受ける様なインパクトのある言葉で且つ説得力のある説明っていうのはナイのかってコトを考えるんですよ。

オイラが「仕事として中古レコードの販売をしている」というコトをはじめて会った人に言うと「イイですね~レコード。」なんて共感しているようなご返事をいただいたのですが、なんていうか多分ご愛想で適当に併せてそういってるんだろうな~っていうコトがな~んとなく解るんですよ。
まぁ~だいたい殆どの一般的な人が、こういった同じタイプの返事の返し方なのでもう慣れていますけど、本当の良さって多分解らないんだろうな~なんて心の片隅に感じつつ受け流してはいるんですけどね。
だけど、もしですよ、「アナログレコードの良さ」が的確に解る説明の仕方っていうのがあれば、もっとレコードのコトを好きになってくれる人が多くなるんじゃないのか・・・なんて思うワケですよ。

オイラは。レコード屋なのでいま現在進行形でレコードを買って聴いている人は、お客さんになるワケですが、そう出ない人はお客さんではない人です。
で、出来ることならお客さんになり得るかもしれないと思われる、「レコードって、ちょっとイイかも・・・?」って思っている人をコッチの世界に引っ張り込みたいと思っているんですよ。
「レコードのコトをちょっとイイかも・・・?」って興味のある人がコッチの世界に来るにはそれ相応の説得力のある説明ってやっぱり必要だと思うんです。
だけど、レコードの良さってなんていうか掴みどころがないようなフワフワしたものな様な気がオイラはするんですよね。
なんていうのかな・・・ネガティヴな部分あるんだけど、そこがまた良いみたいって部分が多いでしょ、レコードって。
デカいしかさ張るっていうのは、マイナス要素だけど、その大きさがイイとか、聴くのにイチイチ手間がかかるんだけど、ソレがまたイイところだったりするじゃないですか。
数えきれないくらいマイナス要素が多いレコードなんだけど、そのマイナス要素がレコードの良さに直結している部分っていうコトが結構ありますよね。
そんなコトを考えると、ホント不思議なんですよ、レコードの良さって。
それゆえ、その良さを説明するのが難しいのかも知れません。

レコードの良さを言う時によく言われる「音がイイ」っていう説明があるんだけど、音の良さって感じ方に結構好みがあると思うんですよ。
再生音域がどうとか、オーディオシステムがどうだとか音の良さってを客観的に判断する為に数値に置き換えて「コレコレこうだからレコードの音がいいんです」っていう証明をするしかないとは思うんですけど、本当に音がいいからレコードを聴いてるっていう音質の面だけでレコードをセレクトしている人もいるとは思うんですが、オイラが思うレコードの良さって多分その音の良さって数パーセントだけの部分でしかないような気がするんですよね。
ん~多分、2~3%くらいかな。
例えば、ウルトラ・スーパー・ハイクォリティ・サウンド・ファイルみたな再生音域がとてつもなく広いファイルが発明されたとします。
ファイルでもCDでもいいんだけどそういった超高音質な音楽フォーマットが開発されたからレコードからそっちに移行するって多分100%ナイと思うんですよね。
そんなコトを想像するとやっぱり音質面での優位性ってホンの一部分なんだと思うんですよ。

以前、20代前半のレコードを買ってくれたお客さんとハナシをしていて「へ~・・・」って思ったコトがあります。
レコードを買い始めてまだ1年くらいと言っていたそのお客さんは、「レコードのチリチリ鳴っているところも良いですよね~」っていうんですよ。
コレを40代とか50代のレコード世代の人がノスタルジックな気持ちを込めて言うのは、同世代としてなんとなく共感できるのですが、どう考えてもCD世代のその若いお客さんまでがそんなコトを言うのがちょっとオモシロイなって思ったんですよね。
CDとかファイルって「チリチリ・・・」なんてノイズが曲の上に載るコトないじゃないですか、それがイイって感じるっていうものなんでそんなコトを思うんだろうな~って。
オイラ的には、レコードのノイズは出来ればナイ方がイイけど、まぁ~多少は仕方ないよねって思うのですが、それってレコードが傷がつきやすいってコトやノイズが入りやすいっていうことを経験的に知っていてその部分を容認出来ているんだと思っていたんですが、全然CD世代の人にもレコードのノイズが許されてしまうんですね。
まぁ~コレも、始めにあげた様に、「マイナス要素だけど、レコードの良さの一部」なような感じもします。
多分、このフツーに合理的に考えたら、音楽を聴くという欲求を満たす為にレコードっていうメディアを選ぶというコトは、他のメディアに比べるとホントにマイナス要素だらけな様に感じるんだけど、それがレコードの良さの一部になっているというコトが良さを伝えるのが難しいんじゃないのかな・・・。

「レコードの良さ」っていうコトをGoogleで検索してみました。
まぁ~イロイロな意見が紹介されているのですが、やっぱり端的に「レコードの良さは、コレだ!!」みたいなその説明を見た人が、「おおおおぉぉぉ!スゲ~!オレもレコードを聴こう!」ってなるような説明の仕方ってやっぱり見つからないですね。


レコードの音溝のコトを英語で「GROOVE」(グルーヴ)っていうんだけど、このGROOVEって音楽のノリを意味するGROOVEの語源になっていたりします。
音楽のノリっていうのもコレをコトバで説明するのって難しいですよね~なんていうか感覚的で。
聴けば、「グル~ブあるな~」っていうのは、感じることが出来るんだけどね。
オイラは、グルーヴがある曲とない曲だとやっぱりグルーヴがある方が好きなんだけど、レコードを選ぶっていうのも、なんだかそのレコード独特の雰囲気というかノリみたいな部分あるのかな~なんて思いました。
レコードのコトを、ア~だコ~だとウダウダ言うより、実際聴いてそのグルーヴを感じとるっていうのが一番解りやすいのかな・・・。
ん~かなりコジツケっぽいオチですが・・・w



もっと自然に音楽が聴ける様になりたい・・・。

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なんかですね、音楽を聴いてると、その曲が「あ~コレ、狙ってるな・・・」なんてコトが露骨に解ると結構ハナにつくんですよ。
音楽なのでホントは、「ハナ」ではなく「耳」なんですけどね。(ま~そんなことは、ど~でもイイけど。)
イロイロなシーンで生活をしていると、様々な音楽が耳に入ってきます。
そんなバックでかかっている音楽のコトなんか無視して聴かないフリしていればいいんだけど、職業柄かもしれないけど結構しっかり聴いちゃうんですよね。
知っている曲でも初めて聴いた知らない曲でもそうなんですけど、何ていうか売れ線のパターンとか、曲の展開とか歌い回し、韻の踏み方、ブレイクの入り方、ネタ使いとかあるじゃないですか。
そういうフレーズを聴くと「あ~コレ、狙ってるな・・・」って思っちゃうんです。
「狙ってる」って一体何を狙っているんだろうって思うと、多分ウケを狙っているんだと思うんだけど、そういうあからさまな解りやすいウケ狙いのテクニックを聴くとナゼか「ハナにつく」んですよ。
なんか、「ほ~ら、みんなが好きな展開だよ~」とか「このブレイクの入り方とか好きでしょ~」みたいに上から目線でちょっと小馬鹿されている様な気がして、それがウザイって感じているのかもしれません。
実際に曲を作っている制作者は、そんな聴いている人のコトを本当に狙っているのか狙ってイナイのかって言うコトはオイラには解りませんが、そういう鉄板というか王道のウケ狙いのパターンを聴くと、意図的にそれを狙っているんだろうって感想を直感的に持ってしまうんですよね。
それで、その狙いに対抗する気持ちとして「そんな明らかに狙っている展開には、そうカンタンにはのらない」っていく意識が生まれるのかもしれません。
防衛本能っていうのかな?解らないけど。
こんな音楽の聴き方をしてしまうっていうのもなんだか、ウガった聴き方をしているようでそれはそれで「ちょっとイヤラシ~な~」って自分のコトながら思う部分もあるのですが、実際にそう感じちゃってしまうんだから仕方ないんですけどね。
そのまま、その解りやすい「狙い」に素直にノレればいいんでしょうね・・・タブン。
だけど、ナゼかそれが出来ないんですよね~。
あからさまな「狙い」にノっちゃうと負けみたいな・・・。(音楽を聴くのに勝ちとか負けとかないんだけどね~)
まぁ~でも聴いているコッチが意図しない展開とか想像を絶する様なブッ飛んだ曲調でしかもそれがカッコよかったりなんかすると「そ~キタカ!!ヤラレタ!!」って言う気持ちがあるのでそれってやっぱり、聴いている人の方がイイ意味で負けちゃったんだと思うんのでやはり勝ち負けはあるのかもしれないなぁ。

だけど、なんで音楽を聴くっていうコトに対してこんなウガった聴き方をしちゃうんだろうな~って我ながら思うんですよ。
他の人は、そんなコト思わないのかな?
昔は、っていうか今よりもっと若い20代くらいの頃は、そんな今みたいなウガった音楽の聴き方なんてまったくしていなくって、ハズかしいくらい解りやすい展開とかバカっぽい曲調のサウンドとかにも素直に反応出来ていたんですけどね。
いつからかそういった素直な反応が出来なくなってしまいました。
コレといった思い当たる理由なんてないんですけどね、あえて挙げるなら「多くの曲を聴いた結果でそういった狙いってコトに気付く様になった」っていうのかも知れません。
別に「曲の狙い」に気付いたからって、それに抵抗なんてせずにそのままストレートに反応出来ればイイんだけど、なんか結末の解っている物語の様でシラケてしまうんでしょうね~タブン。

10代とか20代の頃に、オイラが聴いて「理解不能」な曲をカッコイイって思っている年上の人がいました。
本当に、その曲がスキとかキライとかそういう以前の問題で、曲がイイのかワルイのかっていうコトすらまったく解らない程、難解というか理解不能な曲をその人は「カッコイイ」って言うのです。
オイラは、自分が理解不能な曲をその人がカッコイイって言えるコトがナゼかカッコイイ様に思えたりしました。
タブン、オイラには理解不能なその曲のカッコイイというツボを感じ取れるセンスがナイのに、その人にはそのセンスがあるって言うコトに羨望というか憧れみたいな部分もあったのかもしれません。
逆に解りやすい曲っていうのは、ダレでも盛り上がれるっていうコト自体、なんかカッコワルイって思う様な感情も生まれたのかな~。
実際今では当時、理解不能だった曲でもカッコイイと思える耳を持てる様にはなりましたが、その弊害というか、逆に解りやすい曲に対してヘンな先入観を持ってしまったようなカンジです。
しかし、本当のコトをいえば、そういった解りやすい曲でも今の様なウガった聴き方なんてせず、純粋に「イイな~」って気持ちに戻れればなぁ~なんて思っているんですよね~ナゼか。

著名なベテランDJさん達や、オイラよりも年長でン十年も音楽を聴き続けている人とハナシをしているとものスゴく柔らかな耳を持っている人がいます。
そういう人とハナシをすると、も~ナンていうか、音楽を聴くというコトに対して全然先入観とかオイラの様なウガった曲の聴き方なんてしていなくて、完全にフラットというかナチュラルに音楽を聴けている様に思えるんです。
今となっては、そういうナチュラルな音楽の聴き方が出来るっていう風になりたいな~って心のそこから思うんですよね~。


音楽を聴くという行為自体は、シンプルなコトなのにこういった曲に対する向かい合い方を感じてしまうっていうのもナンだかヘンな感じがするんですけどね。
だけど、あからさまに狙っている曲も、聴いていてハズかしくなるくらい解りやすい曲も先入観なく聴ける様な領域へと到達するには、まだまだオイラには越えなければならない幾つかの壁があるのかも知れません。




ライバルのレコード店をどう思っているか。

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お客さんに「ライバルのレコ屋ってどう思います?」って訊かれたコトがあります。
そりゃ~気になりますよ。トーゼン。
商売というかビジネスとしてやっているので、コレはレコード屋に限らずどんな業種でも自分の扱っている商品と競合する商品を販売しているライバル会社(ショップ)の存在は、気になりますよ。

だけど、レコードの人気がものスゴく高かった数年程前は、ライバル店のコトが気になるといういうのを越えて「なくなってくれればイイのに・・・」なんていうダークサイドな気持ちも全くなかったワケでありません。
まぁ~勝手なハナシ、多くのレコード屋が乱立している渋谷の宇田川町に自分から店を出していながら、ライバルのお店がなくなればイイのになんて思っているんですからね・・・どうしようもナイですよね。我ながら・・・w
それなら始めからライバルのお店が存在しない場所へお店を出せばいいのにね~。
で、あのレコード屋が乱立しまくりの戦国時代を経て数える程しかレコード屋が存在しなくなった、今現在に至って「あの頃は、良かった・・・」なんて思ったりしているんですから。
ホ~ント勝手なモノです。

「ライバル店がなくなればイイのに」っていう考えも安易に、
競合店がなくなる

そのショップで買い物をしていたお客さんがウチのお店へ流れてくる

ウチのお店の売り上げUP!

そうやって次々と競合店がなくなっていく

最終的には、一人勝ち!になるんじゃないのか?
というバカみたいな短絡的な考えしかなかったんですよ。実際は、そこまで考えてはいませんでしたけどね。
現在は、その当時に疎ましく感じていたライバル店がなくなった結果どうなったかというと自分のお店の売り上げもダウンするという一人勝ちどころか全員負けみたいな状態になっちゃってますからね。
ま~レコード屋の数とレコードを買う人の数、それにレコードの人気とかが複雑に絡んでいたのでそれほど単純なハナシではナイと思いますけどね。

当時は、エリア内で競合関係みたいな間柄的な部分もあったりしたのですが、今だとそういった競合するお店から学ぶものも結構、あったりするんですよね。
例えば、全然ウチのお店で仕入れたことないレコードが他のお店でソコソコの値段で売られていたとかってね。
コレは、ウチのお店が他店から得た情報を参考にした場合だけど、逆にウチのお店の商品の情報も他店が参考にしている場合もあるワケです。
そういった意味では、お互いに競合しているけど共存している部分っていうのも結構大きいんじゃないかなって思います。
どこのお店もそうだと思うけど、初めて入荷した商品の値付けとかコメントとかってネットでとりあえず検索して他のレコード屋が、イクラで販売しているのか、どんなコメントを書いているのかって参考にしている場合って多いですからね。
極端な例だとコメント部分をまるまるパクりっていうのもよく見かけますしね・・・w

現在は、ライバル店との競合の場は、リアル店舗からネットショップにその場を変えているんじゃないかと思います。
リアル店舗だと、お客さんの入り具合とかで「あのお店は、お客さんに人気があるな~」とか「売れてそうだな~」なんて実際にお店を見ればな~んとなく解るんだけど、ネット販売が中心になった今は、そういったコトとか全くわからないんですよ。
そんなだから、そもそも売れているのか売れていないのか、そこのお店が人気がアルのかナイのかってよく解らない状態なので、ライバル店がド~とかコ~とかって思っても仕方ないような気がするんですよね。

お店に来て頂いたお客さんから「●●レコードの人が、nextのコトをこんな風に言ってましたよ~」なんてハナシも聞くのですが、実際に同業者の人が外から見て「このお店は、こうだろうな~」って想像で感じる部分と中の人がリアルに感じている部分の差って結構ありますからね。

オイラ自身も同業者さんのお店が実行していて「コレは、イイな~!」って思う部分は、参考にして自分のお店にも積極的に取り入れたいな・・・と思うのですが、その部分ってもう、品揃えのコトとかネットの機能的なコトだけみたいな感じなような気もします。
そういう見方からすると、中古レコード販売において画期的な販売方法っていうのはもしかして出尽くしたのかな~。

「ライバルのレコード店をどう思っている?」って訊かれてると、やっぱり気にはなるけど、オイラの気持ち的には今は昔程にライバル店を見てどうしようとかってあんまり思わなくなりましたね。
結局、競合店の動向より、自分のお店は今後のどうするべきかって動向の方にアタマがイっちゃってますからね。


まぁ~だけど、ライバルとか競合とかってナンだか結構、お互いに敵対するイメージがあるみたいなキツイ印象を受けますが、実際のトコロは中古レコード屋同士、割とホンワカとした横の繋がりみたいなモノがあって顔見知りのショップオーナーさんとはハナシもするし、一緒にお茶を飲んだりもするので全然、敵対しているってコトはないんですけどね。
頻繁に行われているレコード祭りとかも同業者が一緒にチカラを併せて集客して商品を販売していきましょ~っていう場ですしね。
中古レコード屋のオーナーさん自体が、マッタリした人ばっかりですからね~。



渋谷のお店にも来て欲しいんですよ。

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「日本でも有数の繁華街でもある渋谷という場所にお店を構えているにもかかわらず、この売り上げってナニ・・・orz」
な~んてコトを、お店の売り上げが低迷している日によく思うんです。
一方、店内の片隅に目をやれば、ソコにはネットからご注文いただいた通販の発送前の段ボールが積み上がっています。
ん~この積み上がった段ボールを見ているとレコードなんて全く見向きもされてないとか、人気がないっていうことは言えないんだよな~。
仕入れに関しても、常に「ヤバイ!仕入れなきゃ!」っていう切羽詰まった状態がず~っと続いているワケで、そういったイミでは、仕入れたレコードが売れてイクというサイクル自体はチャンと出来ているんだと思うんです。
やっぱり不満があるとすれば、「リアル店舗の売り上げが思った程、よろしくない!」っていうコトなんでしょうね~タブン。

next.の場合、「リアルショップの在庫 = ネットショップの在庫」という具合に商品構成は全く同じ内容なんですよ。
そういった意味では、商品の内容に優劣の差はないワケです。
だけど、売り上げに関しては何倍もネットショップの方が上なんですよね。
まぁ~商圏の規模が、全然違うので単純に比較は出来ないんですが、それでもホントに「ナンでこんなに差があるのか?」っていう程、その差は広いワケです。
コレが、例えば地方の県の寂れた町にお店があるのなら、「ま~こんな町にレコードを買いに来る人なんかイナイよな~」なんて思いもあるかも知れませんが、始めに書いた様にnext.があるのは有数の繁華街でもある渋谷です。
人が訪れない町だから、お客さんがお店に来ないっていう場所ではありません。
週末になるとそれこそドッと人が押し寄せるチカラがある街なんですけどね~。
そんな渋谷にショップを構えているにも関わらず、来店してくれるお客さんは、少ない&買ってもらえるレコードの枚数はもっと少ない・・・みたいな状況です。

ネットショップの方ではある程度、お客さんにレコードを買ってもらえるのにリアルショップの方は、ナンで、こんなに買ってもらえないんだろうな~って思うんですよね。
しかも1人のお客さんに買ってもらえるレコードの枚数とか、いわゆる客単価とかっていうのにもその差は歴然として現れています。
ネット通販だと、1万円以上購入してもらえるお客さんの割合っていうのは、半分以上なんだけど、リアルショップでは、多分5%未満です。
よくあるパターンなんだけど、ネット通販だと1人のお客さんが2万円とか3万円とかっていう風にたくさんのレコードを買ってくれるのに対して、リアルのショップでは、そこまで買ってもらえるお客さんっていうのはゴク僅かです。
お店を運営している側からすると同じ、商品構成なのにナンで?と思うワケです。
リアルショップの雰囲気が超ワルいとかお店のスタッフの態度が最悪とかそういうコトも考えられないワケでもないのですが、ある一定の常連のお客さんもちゃんと来てくれるし、しかも滞在時間も結構長いし、レコードや音楽のハナシなんかでよく盛り上がったりしているので、お店の雰囲気が良くないっていう様なそういった問題はあんまりナイとは思うんですけどね~。
週末なんかに近くの大手中古レコード店なんかに様子見に伺うと、結構お客さんが店内にいてモリモリとレコードが入ったエサ箱を掘っている光景を見かけます。
まぁ~絶対的なショップの規模や大きさが違うので、そのまま当てはめるのはどうかと思うのですが、そういう光景を見ているとアナガチ、レコードを買おうって思っているお客さんが渋谷に来ていないってワケではないと思うんです。
だけど、next.にはそんなに訪れてくれるお客さんは、多くないっていう現状・・・。

お店に来てレコードを買っていただける何人かのお客さんに「通販でなく、実際にレコード屋に足を運んで買うのは、ナゼですか?」というコトを訊いたことがあります。
その時のご返事では、「実際に盤をキチンと見て買いたい」というのが一番多かったんですよね。
他には「昔からレコードは、レコード屋に行って買うというスタイルが身に付いているから・・・」というのも多かったです。
なんていうか、「レコードの買い方のポリシー」みたいなモノを持っているお客さんが印象的には多い様な気がします。
だけど、レコード屋へ足を運んでレコードを買うというのが、ポリシーだけでそうなるのかっていうと必ずしもそうではナイですよね~やっぱり。
コレをそのまま大手中古レコード屋のお客さんに当てはめると、店内でレコードを見ている人の多くがそういったポリシーを持っているのかというとやっぱり違うと思いますし。
「next.のサイトはレコードが見やすいし、選びやすいよね~」ってあるお客さんに言われたコトがあります。
確かにオイラ自身、ネットショップも大切なのでどうやったらネットショップでレコードを買ってもらいやすくなるだろうって言うことを一生懸命に考えて努力した結果、今のショッピンングサイトがあるワケです。
ま~そういったイミでは、ネット販売に関しては努力の結果が実を結んできているのかも知れませんね。
だけど、ネットショップっていうのもドッチかというと、リアルショップでの販売の延長線上のひとつの販売方法であってあくまで、本筋は渋谷のお店での販売にあるんですけどね。
しかし、現状ではネットショップでの販売部分にリアルショップがオンブにダッコ状態になっているっていうのもな~なんて思うんです。
決して、シアルショップの運営に手を抜いたとかっていうのは自分的には、思ってないんですけどね~。

FACE to FACE とか、お客さんと店員の顔が見える販売とかって通販ではなかなか得難い部分があると思うんですが、実際はnext.の場合、対面販売よりもネット販売の方が選ばれているんですよね~。
ホント、イロイロなコトが複雑に絡みすぎてリアルショップの低迷の原因は「コレだ!」という明確な理由が見つからないんですよね~。
アナログレコードが置かれた状況だとか時代の潮流だとかという理由だけでは個人的には決してナイと思っているんです。
どうやったら今よりもっと渋谷のお店にお客さんが来てくれるんだろう・・・悩むな~マジで。
他の同じ規模くらいの中古レコード屋さんってどうなんだろう・・・ネットショップとリアルショップの販売の割合ってどうなんだろう~。
だけど、ネット販売よりか店舗販売の方が売り上げあるよっていうお店はお店で、もっとネット通販の売り上げを上げたいって思っているんだろうな~。
やっぱりナイものネダリなのだろうか・・・。
それともnext.ってもしかしてネットショップのレコード屋って思われてる?

だけど、こうとも考えられられないだろうか?
実際に渋谷のお店に訪れるコトが可能なお客さんっていうのは、やっぱ都内近郊に在住の人ですよね。
その人達が単純に、next.のリアルショップでの購入が単純にネットショップでの購入に移行したとかって・・・。
こう考えると確かによくお店に来てくれていたお客さんが、渋谷の店には来てもらなくなったけど、ネット通販ではレコードを購入してもらえている場合も結構ケースとしては多いです。
商圏エリアに在住のお客さんが100だとすると、ネットショップがない場合は、渋谷のショップでの購入が100だったんだけど、ネットショップが出来てそっちに80くらいが移行して20くらいの割合位だけのお客さんが渋谷のお店に来てくれているみたいな・・・。
希望を言えば、ネット通販とリアルショップでの売る上げが同じくらいならイイのにって思うんですけどね。
商圏内でレコードを買う人の総数自体が増えていなければ、それもムリなんですけどね~。
多分、2000年からレコード屋をやっているnext.からみればレコードを買う人の総数自体は確実に減っていると思うので、渋谷のお店での売り上げアップ自体確実にムリってコトなんだろうか。
だけど、リアルショップでの販売を諦めているワケではナイんだけど、こんなにお客さんが少ないと、「お店をやっていこう!」ってモチベーションが上がらないッスよ。


具体的な、方法としてネットに公開しない商品をお店に置くとか、新入荷のレコードをネットショプより先に店頭に出すとか、リアルショップだけでセールを行うとかっていう様にお店に訪れるコトがメリットになる様な仕掛けをやればいいのか・・・なんて思うのですが、そうするとネットショップで買い物をしてくれるお客さんに対して不公平になるでしょう~。
それもどうかと思うんですよね~。
また、お店自体にそんなに余裕があるワケではないので、入荷したレコードは出来るだけ販路は広げて販売してイキたいんですよ。
ナニかイイ方法ないかな~ん~悩む・・・。


DJ HARVEY&弟ご来店

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先週のメルマガで書いたのですが、DJ HARVEYの弟のGUYさんが1人でnext.に来て結構な枚数のレコードを買ってくれました。
で翌週、今度はHARVEY本人を連れて再びご来店してくれました。
ツアー中でそれほど長くない日本滞在期間中に二度もお店に来てくれる&レコードをたくさん買ってくれる・・・ありがたいハナシです。
まぁ~兄弟二人してnextで和気あいあいとレコードを掘っているのですが、レコード好きっていうのはそれこそ万国共通なんだなぁ~なんて思えるフシが幾つも見受けられました。
「この曲、知ってるか?」
「ナニ、コレ?知らないな~イイの?」
「メチャ、グルーヴィな曲だぞ。聴いてみろよ」
ってな感じのやり取りをお互いに何度もやりあって試聴しまくっていました。

兄弟という関係もあるのか、お互いの曲のツボは当然、知ってるし、兄貴のDJ HARVEYがイイぞ~聴いてみろってんだから、当たり前なんだけど、弟さんの趣味にどストライク間違いナシなワケです。
次々と試聴のレコードを持ってくる &アレはあるのか?なんて質問攻めでオイラもちょっとテンパり気味でしたが・・・w
ある曲の試聴では、曲の試聴の最中に「曲のテンポが遅いな・・・」って言うんですよ
「レーベルに33RPMって書いていますよ」ってオイラが言うと
「45RPMにしてピッチを-8にしてくれ」って というリクエストです。
で、その通りにすると、ちょっとモッサリ気味だった曲がパキパキのビート&ファンキーなヴァイブのメロディが超カッコイイ曲に早変わりしました。
「へ~スゴイな!カッコイイね~」なんて感心していると
「コレが、オレのコズミックスタイルだ ;-)」って超ドヤ顔で言われましたw

以前にも同じ様なコトを書きましたが、実力のあるベテランなDJさんたちのレコードの聴き方ってホントになんていうか、曲に対する先入観や偏見とかって全くなくて完全なフラットなんですよね。
アーティスト名だけ見ると一見「チャラい」イメージがする曲も知らない曲であれば。どん欲に聴くという姿勢がお店でレコードを選んでいる最中にもビンビン伝わってきたりすします。
もう、ホントに曲が良ければ、どんなジャンルのナンていうアーティストであるとかっていうことは全然カンケーないっていう感じです。
まぁ~「33RPMな曲を45RPMにして聴いてみよう」っていう発想自体、自由な音楽の聴き方をしていなければ、なかなか気づかないコトですしね~。
それにパッと一瞬、曲を聴いただけで、レーベルに表記されている33RPMの曲を45RPMにしてプレイした方がカッコよく聴こえるっていうコトが解るっていうこと自体、センスのイイ耳を持ってなければ気づかないでしょうね。
曲を作ったアーティストもまさか自分の曲が、想定される曲の聴き方でなく早回しで聴かれているなんて夢にも思わないでしょう~w

オイラもレコードを聴く姿勢としてこういった部分は見習わなきゃな~なんてその時は思うんですが、なかなかそれを24時間365日実践してレコードを聴くっていうのはやっぱり難しいです・・・orz
やっぱり歴然とした、いかんともし難いセンスの差があり過ぎですからね~。
それに、曲に対して先入観とか持たない様にしようって思っていても、やっぱり自然とそのアーティストに対するイメージって固まっちゃってますからね~。
例として、全然いままでお店では見向きもされなかったレコードが、名のあるDJのPLAYによって一躍人気盤になっちゃうってコトがよくありますからね。
所詮、凡人にはPLAYを見聴きしてマネするので精一杯ってカンジでしょうか。
著名なDJのPLAYを聴いてそれを模倣して「DJ●●みたいになりたい~!」っていう発想自体、アーティスティックじゃないですね・・・w
ホント、センスを磨く努力をしなきゃって思うんだけど、難しいですね~。

結局、試聴しまくってナンだカンだと1時間半程のレコード堀りタイムで二人して10枚程のレコードを買って頂きました~!


だけど、キャリアの長いベテランDJさん達がお店に来てレコードをチェックしている様子を見ていると、殆どのDJさんがレコードのジャケやレーベルのクレジットを読む時、目とレコードを持った手の距離を測るようにして見るんですよね。
若い人には、解らないかもしれませんが、コレって老眼なんですよ・・・w
文字を見る時に目と文字の距離を測ってピントを合わせないと文字が読めないんです。
40~50代の現役ベテランDJさんに老眼のコトを聴くと、「DJブースの中とか暗くてヤバいくらい全然見えないよ~。」って嘆いていました。
DJ HARVEYさんもnext.ではゴツいレンズの老眼鏡を愛用されていました。
ん~DJの間にも高齢化の波がきているみたいだな・・・。

壁のレコードのハナシ 続編

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過去のエントリーを読み返してみました。
壁のレコード
最近、レコードのジャケットを店内の目立つところにディスプレイしなくてももイイんじゃないのか?って思うんですよね。
上で書いたエントリーは、2010年の12月に書いたモノなので、今から2年半くらい前に当時思っていた気持ちをそのまま表しているんだけど、今はもうレコード屋の壁にディスプレイしているレコードってあんまり見られていないんじゃないの?っていうのが以前書いた時期より大きくなっています。
マジで、「もう役目は終わったっぽいかも?」って思うくらいですから。
多分、リアルショップに来てくれるお客さんの人数も少なくなっているし、狙っているレコードが、1枚に集中しているってコトもなくなり、かなり分散しているっていうのもあるし。
それに、オイラの気持ち的な萎え度もカンケーしているような気もします。

過去のエントリーにも書いてあるのですが、レコード店の壁にディスプレイしてあるレコードってそのショップのカラーとか顔とか、TOPなネタであったりするするって言うのは、レコ屋側としては今でも変わっていないと思うんです。
だけど、そのお店の顔的なレコードが売れ残ったままいつまでも壁にへばりついて、何ヶ月も同じところにあると、ちょっとそれはそれで複雑な思いや不安な気持ちになってくるんですよね~。
超レアなレコードや人気がある(とレコード屋が勝手に思っている)レコードを壁にディスプレイしているのって素直な気持ちの意味として、「こんなイイレコードがありますよ!」ってお客さんにアピールする部分なのかも知れないけど、それがず~っと売れ残ったままだとなんだかシニカルな意味合いが出てくる様な気がしているような・・・。
店内の一番目立つところでもある壁にディスプレイされるっていうのは、お店に来てくれたお客さんに見てもらい易いワケです。
そのままお客さんの「お~コレだ!あった!あった!」とアクションとしてレコードの購入に繋がれば思惑通りでいいんだけどね。
何ヶ月も自信の商品としてディスプレイしているにも関わらず売れ残っているっていうのは、もしかして「痛いレコード」を晒しているんじゃないのか?なんて思っちゃうんですよね・・・。

お店の顔的な自信の商品である、イチオシのレコードである
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なので、壁にディスプレイする
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必然的に多くのお客さんの目につく
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エサ箱に入るレコードよりも買ってもらい易い好条件がそろっている
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だけど、何ヶ月位も売れ残っている

こうやって見ると、マジでなんだか痛いレコードの晒し場になってるような気がする。
ん~オイラの考え過ぎな部分もあるかもしれないけど、もしかしてお客さんのニーズとそれに応えるお店の品揃えに差というか距離というかズレがあるんじゃないのか?とまで思っちゃうんですよね。
まぁ~自信を持って紹介しているにも関わらず、売れていないんだからホントにズレているのかも知れないかも・・・。w
壁にディスプレイしているレコードに対してお店側の特別な思い入れがあるから何ヶ月も売れ残ったりするとこんな気持ちになるんんでしょうね~タブン。
しかもその自信があるレコードなのに売れ残っているレコードがオイラが店内にいる間、ず~っと見えてるから複雑な思いが出てくるのかも知れません。
いっそのこと、お店の自信とかまったく抜きにしたフツーの定番のタイトルとか壁にディスプレイするのってどうだろう?
そしたらオイラが持っているタイトルごとに感じている思い入れ度が、薄れていくんじゃないのかな・・・。
でもコレって本来の目的である、「ショップのカラーや顔」といった部分を果たしていないですよね~。
単純にオイラのストレスが溜まらない様にレコードを見えなくしているだけだよな~。


お客さんの「レコード屋の壁にディスプレイされているレコード」の捉え方って今まで通り変わっていないのかな?
ず~っと以前からレコードを買って聴いている人ならオイラと同じレコード屋の壁にあるレコードの意味っていうのは、共通した認識として持っているとは思うけど、そんなコトを知らない世代の人も今ではレコードを聴いていたりするのもありますからね。
オイラと同世代な人だと中古レコード屋に入ったら、マズ真っ先に見るのは店内の目立つところにある壁のレコードなんですけどね。
とりあえず店内に入ったら壁のレコードを見回して次に新着(新入荷)のエサ箱を見てその後に、レギュラーの在庫をチェックするという一連の流れがあるんだけどな~。
お客さんの店内での様子を見ていると全然、壁にディスプレイしてあるレコードに見向きもしない人も結構多いので、もしかして壁のレコードも意味合いが多少変わってきているのかもしれないな。
もう一回、お客さんにも訊いてみたいのですが、レコード屋の壁ディスプレイのレコードってやはり今でも気になります?
という感じで、前回と同じ様なシメになってますね。



オーストラリアの元レコード屋オーナーさん

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以前、このブログでも紹介したオーストラリアのレコード屋のオーナーさんが久しぶりにご来店してくれました。
レコードの買い付けにキタ
「久しぶり~」なんて挨拶をかわして「ビジネスはウマくいってるの?」って訊くと「ショップは、クローズしたんだ・・・」って。
理由は、イロイロあるみたいだけど、彼曰く、「チープなレコードしか売れないので儲からない」っていうコトが理由のようです。
Facebookでは、結構活発に活動していたのですけどね。
なかなかビジネスには繋がらなかった様なのかもしれません。
上で紹介した過去のエントリーを書いた時には、「海外のレコード屋が日本にレコードを仕入れに来る時代が訪れるかもしれない・・・?」みたいなちょっと新しい波がくるような印象をオイラは持っていたのですが、現実はなかなかそうならないようですね。
この元オーナーさんが、自分のお店で実行していたことに関しては、当時ハナシを聞いた時に「へ~イイ目のつけどころをしているな~」なんて関心していたけどね。
オーストラリアと日本という場所もアメリカやヨーロッパに比べて近いし時差もない、都内に友達がいて滞在中は泊めてもらえる。
しかも、日本ではそれほど苦労せずに安価に手に入る、帯付き国内盤や日本人の好みとは若干ツボが違うタイトルを仕入れて商売が出来る。
都内近郊のエリアだけで結構な枚数のレコードを仕入れるコトが出来る。
US盤とかUK盤を日本と同様にインポート盤して扱えるのでレコードにプレミアムなオプションをつけれるなど条件的にはかなりイイビジネスのやり方をしているな~なんて思っていたんですけどね。

街には、彼以外のレコード屋はなくって一人勝ちみたいな状況だって当時は、聞いていたのですが売り上げ的に彼がビジネスを続けて行きたいって思える程ではなかったのかな・・・。
オーストラリアって国自体がかなり広いので、ネット通販とか発達しているように思えるんですけどね。
ちょっと人口が、日本の1/5位と少ないのが気になりますが、だけど英語圏だし音楽産業もある程度発展して文化として根付いている様に思えるんですけどね。
元オーナーさんは、ネット通販にはそれほどチカラを入れていなかったようですし、海外でもネット通販を絡めないで自分のお店がある街だけでビジネスしていくのって今は難しいのかもしれませんね。

オイラが海外に買い付けに行った時、いつも訪れる街とかで新しくオープンしているレコード屋を見つけて入ると、結構美味しい思いをしたコトが何度かあります。
それに味をしめて半年後にまた行くと、閉店していたなんてコトが何度もありました。
日本では、どんな業種でもお店をオープンさせるっていうこと自体かなりハードルが高いんですよ。例えば店舗の保証金や内装等で相当な資金が必要なんですよね。
なので、長くお店を続けて行くにはそれ相応の準備や覚悟がないとなかなか難しいんですよね。
その点、海外でショップをオープンさせるのは、ハードルは日本程高くはない様なイメージがあります。
なんていうか、気楽にビジネスを始めるコトが出来るけど、その反面、カンタンに辞めることも出来るみたいなね。
next.に来てくれた元オーナーさんも自分のレコード屋を閉めた割には全然アッケラカンとして悲壮感なんて微塵も感じられませんでしたし、日本にバカンスみたいに来てレコードをガシガシ買っている様なのでお店を辞めるってこと自体たいしたコトないのかも知れませんね。
個人的には、上手くやれば結構いいビジネスだと思ったんですけどね~。
「これからは、DJで稼ぐよ!」ってnext,でレコードを買ってくれましたケドね。
レコード屋よりDJで稼ぐ方が、日本ではタイヘンだと思うんですけど・・・w


以前、オーストラリアにあった彼のお店の写真を見せてもらったコトがあるのですが、海外の個人でやっている小さなレコード屋にありがちな、在庫数がエサ箱数個というスタイルだったんですよね。
在庫数が少ないレコード店ってかなり濃い商品構成でないと難しいんじゃないかな~なんてオイラは思うんですよ。
少ないセレクトした商品構成でやっていくならナニかに極端に特化したレコード屋でないと弱い様な気がするんですよね~。
だけど、海外ではこういった少ない在庫で営んでいるレコード屋って結構多いので日本人のオイラの感覚とはまた違ったビジネスのセンスなのかもしれませんね~。



レコードを買うのにお金がなかった頃

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先日、某大手銀行からダイレクトメールが届きました。
なんでも、「コレクターに特化したローンの取り扱いを始めたのでnext.さんのお客さんにオススメしてはどうですか?」という内容です。
名付けて「COLLECTORS LOAN!」
DMの説明では、レコード、ヴィンテージトイ、ワイン、ジーンズ等各分野のコレクタブル商品を収集されている全国のコレクター様専用のローンだそうです。
レコードを買うのにわざわざローンを組むという選択はオイラのなかでは、サスガになかったわ・・・。

オイラは、10代の中学生だった頃からレコード蒐集に目覚めたのですが、今思うとレコードを買うのに相当お金で苦労しました。
当時、好きな音楽の情報を得るのに音楽雑誌の購読やラジオのエアチェックを積極的にしていたワケですが、そういったチェックをすればする程、気になるレコードをいっぱい出てくるんですよ。
その頃は、まだ12インチシングルには、それほどこだわりもなくもっぱらアルバムの購入がメインでした。
だけど、アルバム1枚、2500円~2800円。オイラの月のおこずかいは、3000円。しかもレコードを1枚買っちゃうとおこづかいのほとんどがなくなってしまいます。
しかも、欲しいレコードは、それこそ毎月何十枚もリリースされるワケです。
だけど、ない袖は振れませんので選びに選び抜いた今月の究極の1枚を購入していました。
年に一回だけ、おとずれるお年玉を貰える1月だけは、複数毎のレコードを大人買いでなく子供買い出来るくらいでした・・・w

高校生になれば、アルバイトに精を出して月に3-4万円ほど稼げる様になりましたが、音楽の好みの幅も中学生の頃より広がって欲しいレコードも増えてイクワケです。
当然、使えるお金が、3-4万円に増えても全然足らないのですよ。
中学生の頃は、最新の新譜ばっかり買っていたのですが、高校生の頃になると、「過去の音楽」とやらにも興味が出てくる訳です。
全然、聴いたコトないんだけど、レコードのジャケは、よく音楽雑誌なんかで紹介されている様な「いわゆる名盤」みたいに云われるレコードにまで「聴いてみたい!」って興味が出てきました。
その上、12インチシングルなるものの存在まで知ってしまう訳です。
オマケに「この12インチシングル、アルバムとバージョンが全然違うやん!」みたいなコトに気がつくんです。
新譜アルバム、新譜12インチシングル、中古アルバム(名盤系)こんな買い方をしているのでバイトで稼いだお金なんて給料日の数日後にはスッカラカンになるんですよ。
で、ある時気づきました、「新譜のアルバムは、リリースした後でも比較的買うことができる、もしかしたら中古で安く買うことも出来る。それより優先して買わなくてはイケないのはスグに売り切れる12インチシングルなんじゃないのか・・・」なんて。
それからというもの、12インチシングルの優先度は、一番になる訳です。
まぁ~ホントに12インチシングルは、新譜として販売されている場面を「今はいいや~後で買おう~w」なんてノン気に見逃していると、数日後には「売り切れ!orz」みたいに二度とお目にかかれない場合が実際多かったですからね。
それに比べ、アルバムは比較的長い期間、お店に置いてあるし、あわよくば、中古で安く手に入れるコトが出来る場合もあったしたので必然的に後回しになってしまいました。
意外な副産物なのですが、「いつでも買うことが出来るしな~」って購入を後回しするコトで、所有欲が時間とともに萎えてくるんですよ。
それで、そのアルバムを買うお金が12インチシングルに回って来るみたいなコトになっていきました。

会社勤めしてからは、実家住まいということもあって給料は全て12インチシングルの購入にあてていたくらいです。
この頃は、ほ~んと歯止め効かないくらいレコード買いまくりでした。
週末にレコード屋巡りをして欲しいレコードを毎週十数枚ある程度のお金の心配なく帰るんですからね~w
で、一番苦労したのは、ご想像の通り、結婚してからおこずかい制になってからでした・・・orz
レコード屋巡りする時間も制約されるし、レコードを買うお金も制約されるというダブルパンチ・・・。
おこづかいダケでは全然欲しいレコードが買えないので、お昼ごはん代として貰ったお金をおにぎり1個だけでガマンして、その浮いたお金をレコード購入代金にあてたりと地道にセコイコトもしていましたけどね~w
しかし、当時はnext.の相方である買い付け人Nが既にレコード屋をやっていたコトもあって、中古レコードのコトに多少詳しくなっていました。
他で見つけた相場より安いレコードを仕入れて、それより高い値段で売りさばく・・・その売ったお金で欲しいレコードを買う・・・みたいな、レコードわらしべ的なコトをやってなんとかシノいでいました。

ま~だけどさすがにレコードを買う為にローンを組むという選択はありませんでしたね~。
というかレコード屋自体が、ローンなんてまず扱っていませんでしたしね。
だけど、もしかして当時レコード屋で「欲しいレコードがいっぱいあるならローン組めますよ~」なんて店員さんに言われたらどうなってたんだろう~。


next.の買い付け人Nに、「学生の頃とか、お金ないのにどうやってレコード買ってたの?」って訊くと
「塾の月謝を親からもらってそれでレコードを買ってた!」って。
「そんなコトしてバレないの?」って訊くと「当然、バレて大目玉くらった・・・w」
レコード好きってやっぱりレコードを買うのにお金の工面で多少なりともある程度の苦労はしていたようですね~。




渋谷の中古レコード屋が思った最近の徒然なハナシ

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「中古レコード屋サイトのスマホ対応について」
スマホ、スゴイ使われていますね。
電車に乗っていると右を向いても左を向いてもほとんどの人が、スマホをイジっていますね。
(なにを見ているのかは、解りませんが・・・)
next.のサイトでもGoogleのアクセス解析を利用しているのですが、ココ最近ものスゴくスマホからのアクセスが増えているのですよ。
時間帯にもよりますけど全体のアクセスの半分くらいは、スマホからのアクセスだったりする時があります。
で、アクセス解析を見ていると「ウチのサイトもスマホ対応にしなきゃ!」ってちょっと焦ったりするんですよ。
でも、どんな風にすればイイのかっていう自分の中で現時点で思える最適なカタチっていうのが解んないですよね。
ブログとか文章がメインのサイトってスマホ対応なレイアウトで見ると比較的、読み易かったりするな~って思えるんですが、スマホ対応なショッピングサイトになるとちょっと使い勝手が悪いって感じるんですよ。
タブン、スマホの小さな画面にムリに情報を入れようとするのでレイアウトが煩雑になって見難くなっているようなカンジがします。
で、今度は、きれいにまとめようと情報を整理するため詳細な内容とかをリンク先へ表示させたりしようとすると、頻繁に他のメージにアクセスしなきゃイケないっていう面倒なカンジになるんですよね~。
実は、今のサイトにリニューアルした時、一応スマホ用のレイアウトを作って見られる様にしたのですが、試聴出来ないという問題が起きてスマホ対応が中止になったんですよ。
だからといってこのままでもイイのかっていうのもちょっとアレだし、まぁ~なんとかしなきゃな~とは思っているのですが、上で書いた様に「どんな風にすればイイのか」っていうのが決まってないんですよ~。
ん~どうしよう・・・悩むな~って考えている間に、こういったコトって機器や規格が先に進む進化が早いので困りますよ、ホント。
今は、スマホのコトを考えていてもいずれスグに、タブレットのコトまで対応しなきゃいけなくなるのは目に見えていますしね。
以前のサイトでは、かなりの費用を投じてケータイサイトを作ったのですが、結局数年で使えなくなりましたし。
出来るだけ先読みしなきゃとは思うのですが、なかなか予測出来ません・・・。
っていうか、こんなコト、中古レコード屋のオヤジが考えるコトじゃないだろうって思います、マジで。

「JAZZの中古レコード屋オーナーとのハナシ」
つい先日、JAZZをメインに扱う老舗の中古レコード屋オーナーさんとハナシをする機会がありました。
ま~毎度のコトながら「調子どう?」みたいなハナシなのですが、その中でも「JAZZだけで商売するのはタイヘンだよ」と言っていました。
なんでも、JAZZのレコードの愛好家が高齢化していて、もうレコードを聴かなくなったり、お亡くなりになったりと言った理由で、大量のレコードが市場に出回った来ているとのコト。
今まで、レア盤だと言われていたレコードも結構なタイトルが市場に複数毎出てくるので価格が下がってきたとも言っていました。
その上、大手の中古レコード店が大量に仕入れて低価格で販売するのもだから、JAZZのレコードだけ売っていては、利益がでにくくキビシイってちょっとボヤキ気味でした・・・。
ま~それでもCLASSIC(いわゆるベートーベンとかナントカ楽団とかの方ね)なんかはもっと状況が深刻だぞとも言ってました。
CLASSICのレコード市場は、JAZZ以上に高齢化が進んでいるとのコト。
なんだかこういうハナシを訊くと、10年とか20年後くらいにはHIPHOPとかDANCECLASSICなんかも同じ状況になるのかな?なんてちょっと感じたんですけどね~。
中古レコードって誰かがレコードを聴くのを辞めたら市場に出てきて、それをウチのようなお店が仕入れて、そのレコードを欲しいと思っているお客さんに販売していくっていうスタイルなんだけど、それってレコードを処分する人とレコードを購入する人の微妙なバランスの上で成り立っているワケです。
レア盤とされているレコードも、アチラコチラのレコード屋で大量に見かける様になったらレアの意味も変わってきますしね。
珍しいレコードが買い取れるって言うのは、中古レコード屋的にはウレシイコトなのですが、それも過剰になると困るというナンとも難しい事情も併せ持っていたりするんですよね~。
1~2年後のコトもどうなるか解んないのに10年後のコトを心配しても仕方ないですけどね~w


全然、いままでアナログレコードなんかに縁もゆかりもなかった若い世代の人がレコードを聴いたりしているって状況もあるにはあるのですが、そういう人達に「レコードで音楽を聴いている友達っているの?」って訊くと「全然、いませんよ~逆にどこでそういうレコード友達が出来るのか教えて欲しいくらいです」なんて言ってましたから、若い世代の人がレコードを聞き出しているという事実はあるにせよ、それってまだまだレアなケースなのかもしれません。
10年くらい前なら大学生くらいのお客さんってウジャウジャいたんですけどね、最近だと全然その世代の人は少ないですしね。
たまに、見かけるニュースでは、アナログレコードがちょっと見直されてる的なコトを伝えていますが、「ホントに?」ってオイラは思うんですよね。

今回、ハナシをした中古レコード屋のオーナーさんは、次回浅草で開催されるレコード祭りのフライヤーを持ってきてくれました。
お店に設置してから4日間経つのですが、next.のお客さんには未だダレも手にしてもらえません。
ん~折角、暑い中わざわざ持って来てくれたのにナンか申し訳ないな・・・。
とりあえず、リンクだけでもはっておきますので興味のある方は、ゼヒ浅草のレコード祭りへ・・・。




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